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真奈美の性春
【学園物 官能小説】

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家族旅行での出来事 4 -3

「……。」
「……。」

真奈美は松本兄妹の口から自分の名前が出るたびに、聞き耳を立てた。
詳しいことは分からないが、
孝志は真奈美のことが気に入っているようだということだけははっきりとわかった。

「で、その結果、今夜は誰を選ぶことにしたんだい?」
「はい。最初に声をかけてくれた時にピンと来たって言うか……。
 ビビッて来たのが、真奈美さんでした。」
「なるほど。じゃあ、うちの車に乗る時にはもう決めてたって言うわけだ。」
「あ、いや。さすがにそこまでは。
 まさか、真奈美さんが、一緒のお風呂に入ろうなんて、
 誘いに来てくれるとは思っていませんから。」
頭をかいている兄を制するように、真央が言った。
(やった〜。あのお兄ちゃん、真奈美のこと、好きみたいだ。)

真奈美にとって孝志は、紗理奈の恋人である潤一を紹介された時以来の新しい男性だ。
しかも出会いのきっかけは、
車で走っている最中に、道端で痛がっている妹の真央に真奈美が気付き、
声をかけたことだった。

真奈美は妹を心配そうに見つめる孝志の横顔を見た瞬間、何かを感じたのだ。
その時はただ単に、脚を痛めた兄妹を助けるというだけの行動が、
結果としては真奈美にとって5人目の、身体を交える相手として、
今この部屋にいるのだ。

「でも、兄のことですから、
 真奈美ちゃんの誘いがなくても、何とかしたと思いますよ。」
「おい、真央。いい加減なこと、言うんじゃない。」
「え〜?だって、お風呂でわたしとしながら、
 真奈美ちゃんが来る直前まで、さんざん言ってたじゃないの。
 真奈美ちゃんの声は良いぞって。思わず勃起する声だって。」

真奈美はもう話を聞いてはいなかった。
自分が孝志と約束した時のことを思い出していたのだ。
もちろん、孝志とは、【一緒のお風呂に入る】という約束をしたに過ぎない。

しかしその約束をした孝志はもちろん、妹の真央まで、
そして当然のようにその話を聞いた両親も、
身体を交えることが前提となっている約束だった。

一方、真奈美の思考過程は、
【一緒にお風呂に入る】=【裸を見せ合う】=【セックスをする】
という図式が成り立っていた。

【一緒にお風呂に入る】という約束をしようとした時点で、
真奈美は孝志と身体を交えたいという意思を明確にしていたのだ。
そして今、その孝志が妹の真央を伴って、この特別室にやってきた。
つまり、いよいよ一緒にお風呂に入り、セックスをするという約束が、
現実のものとなる時が来たのだ。

それなのに、孝志たちは両親と何やら顔をしかめながら長話を始めてしまったのだ。
真奈美は孝志たちと両親の話に耳を傾けるのだが、
なかなか内容が入ってこず、しまいには諦め、中庭を見ていた。

(なんで大人って、話が好きなんだろう。
 こうしようって約束したんだから、すぐに始めればいいのに。
 そりゃあ、あいさつくらいはするだろうけどさ。
 体育のお勉強だって、身体を動かさないで、
 話し合いばっかりじゃつまらないのになあ。
 真奈美だって、とし君のお家に行った時だって、
 最初はとしパパのお話が長かったけど、
 次からはもうやることが決まってたから、すぐに始められたのになあ。
 あ、お家から着ていく洋服だって、すぐに脱げるように、
 簡単なお洋服を着ていくようにしてたし。)

もっとも、敏明の治療が長期にわたると、
真奈美は敏明の家にも着替えを用意するようになった。
時には紗理奈が、とても小学生が身に着けるようなものではない、
派手な下着や卑猥な下着も用意してくれるようになった。

敏明の前に出るときにはその下着をつけることを許されたが、
帰る時には必ずその場で脱いで、
家から着てきたものをつけて帰るように言われていた。
時には真奈美が気に入って、どうしてもつけて帰りたいといった時でも、
紗理奈はそれだけは許さなかった。
「真奈美ちゃん。それをしたら、もうこのお家に来れなくなっちゃうから。」
 今度来るときに、また、別の下着を買っておいてあげるから。」
紗理奈はそう言って、真奈美をなだめた。
(この下着でお家に帰ったら、お父さんもお母さんも、驚いちゃうからって、
 紗理奈おねえちゃん、いっつも言ってたもの。)
そんなことを思い出すうちに、真奈美はまた敏明に会いたくてたまらなくなった。


孝志たちの話も、ところどころ、真奈美に理解できる内容へ移った。

(ふ〜ん。あのお兄ちゃん、
 お母さんともセックスしてたんだ。とし君と同じだな。)


(えっ?お母さんとしてるところを真央ちゃんに見つかっちゃったの?
 真央お姉ちゃんも、孝志お兄ちゃんも、びっくりしただろうな。
 あ、でも、一番びっくりしたのはお母さんかなあ。
 あ、そういえば、真奈美もお父さんとお母さんがしてるところ、
 見ちゃったことがあったもんな。
 まだ真奈美が小学校の低学年のころだ。)


(えっ?お父さんには内緒なの?
 お父さんにはわからないように、3人でしてるの?
 えっ?そんなことしてたら、ドキドキして、楽しくなくなっちゃうじゃん。)

真奈美は孝志と真央の顔を交互に見ながら大人たちの話に夢中になっていった。


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