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真奈美の性春
【学園物 官能小説】

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家族旅行での出来事 4 -4

「黙ってるから、辛いんだよ。」
真奈美はついに黙っていられなくなり、思わず言ってしまった。

「真奈美。真奈美は黙ってなさい。」
「なんで?真奈美だって、分かることは分かるんだよ?
 お兄ちゃんもお姉ちゃんも、いっつもドキドキしてなきゃいけないなんて、
 可哀そうだもん。」
「ありがとう。真奈美ちゃん。ごめんね。難しい話で。」
「難しくないよ。ドキドキしなくなる方法、あるじゃん。」
「えっ?」
「真奈美。そう簡単に言うもんじゃない。
 このお兄さんたちは、10年も……。
 そう、真奈美が小学校に上がる前からずっと悩んでいるんだよ。」
「隠しているからでしょ?隠しているからドキドキしてて、
 隠していたから、バレちゃったんでしょ?」

「そ、そりゃあ、そうだけれど……。」
「簡単だよ。お父さんも、一緒にするようにすればいいんだよ。」
「えっ?」
「だって、お兄ちゃんたちのお母さん、お父さんと仲良くしたいんでしょ?」
「ま、あ。それはそう、だろうけど……。」
「だったら、みんなですればいいんだよ。
 家族4人で。お父さん一人だけ仲間外れにするから……。
 お父さん、寂しいから、怒るんだよ。」
「真、真奈美ちゃん。もうやめなさい。」
「いや、真奈美。続けて。」
「あなた。」
「いや、真奈美の言うことも、最後まで聞くべきだ。」
父親の声に促されるように、真奈美は言葉を続けた。

「4人家族なんだから、一番楽しいことは4人家族全員でやらなくちゃ。」
真奈美は自分たち家族のことを、
そして敏明の家族たちのことを思い浮かべながら、必死に話した。

セックスの楽しさや素晴らしさを教えてくれたのは敏明の父親、征爾だった。
一番楽しくて、一番大切なことを、
一番大切な家族と一緒にできることのすばらしさを教えてくれたのも、
やはり征爾だった。

いずれは真奈美も自分の父親とセックスする。
そしてそこには母親も参加している。

そんな、真奈美が言葉で伝えても到底理解してもらえないだろうことを、
征爾たちは行動で真奈美の両親に示してくれた。

真奈美が自分の両親に伝えたかった、
家族同士が身体を交える素晴らしさも、
征爾たちの協力によって、話だけではなく、
実際にその場面を見せたり参加させたりすることで納得させてくれた。
そのおかげで真奈美たちは、
家族で身体を交えることの素晴らしさを実感することができたのだ。

このお兄ちゃんとお姉ちゃんにも、
真奈美と同じように、楽しい家族での時間を過ごしてほしい。
それが真奈美の心の底からの気持ちだった。


真奈美の必死の訴えを聞いていた孝志の顔がみるみる明るくなっていく。
そして真奈美の方を向いて大きくうなずいた。
「……。」
「お兄ちゃん。どうしたの?」
「いや、真奈美ちゃんの言うこと……。もっともだなって……。」
「うん。わたしもそう思った。お父さんも一緒にいられたら、って……。」
「……。」

真奈美は思っていたことを一気に話し、疲れがどっと押し寄せてきた。
(真奈美、言いたいこと、全部言っちゃった。
 思ったこと、全部言えちゃった。)

大人たちの話はまだ続いていたが、さっきまでとは違って、兄妹の顔も声も明るかった。
悩みごとの相談ではなく、
何か楽しい相談でもしているように真奈美には感じた。
(お兄ちゃんもお姉ちゃんも、なんか楽しそう。
 なんだかわからないけど、よかった。)

しかし、次に真奈美に耳に飛び込んできたのは、意外な言葉だった。
「……。」
「ありがとうございます。そういうわけで、今夜のうちに帰ります。」

(あれ?なんで?お泊りするんじゃなかったの?
 えっ?今夜のうちに帰るって?帰っちゃうの?
 えっ?なんでだろう……。
 真奈美が余計なこと言ったから、お兄ちゃんたち、怒っちゃったのかなあ。
 でも、それにしてはとっても嬉しそうに話してるけど……。)

確かに孝志の顔も、真央の顔も、とても起こっているようには見えなかった。
むしろ、希望や期待に溢れている表情だった。
(あ、そっか。お兄ちゃんたち、
 お家に帰って、お父さんとお母さんと、一緒にしようって決めたんだ。
 きっとそうだ。 うん。だったら、仕方ないか。
 だって、家族でするのがやっぱり一番だもんな。
 でも、孝志お兄ちゃんと一杯したかったのになあ。)

「ああ。そうした方がいい。では、10時前には、ということですか。」
「はい。ボクたちはそこで失礼します。」
「その代わり、それまでの2時間弱。
 おじさま。さっきの分を、わたし、しっかり取り返しますからね。」
「真央。お前、はしたないぞ。香澄さんも申し訳ありません。」
「ううん。気にしないで。
 それよりも、わたしたち家族の在り方も、何かしらの参考になるかもしれないわ。
 短い時間ならなおさら、たっぷり楽しみましょ。」
「ありがとうございます。」


「じゃあ、さっそく服を脱いで……。
 ボクらは先に、風呂に入らせてもらうよ。
 実は家族3人での混浴って言うのも真奈美が小さい時以来だからね。」
(えっ?真奈美たち3人でお風呂に入るの?お父さんも、いきなりなんだから……。)

「えっ?だったら、わたしたちがお邪魔しちゃ……。」
「そんなことを言ったらこの真奈美が黙っていないさ。
 君の股間に興味津々だからね。」
「あら。それだったら、わたしだって同じよ。」
「香澄。真奈美と張り合うつもりかい?」
「だって、明け方まで時間があると思ったから、ああ言ったけれど、
 12時までしか孝志さんがいないとなったら、真奈美に遠慮してられないもの。」
「あ。だったら、全然大丈夫ですよ。
 ボクがお二人のお相手をさせていただきますから。」


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