家族旅行での出来事 1日目 夜の狂宴 その2-8
「生野さん。お聞きしてもいいですか?」
女3人が自分たちのペニスの奪い合いをしているという状況の中、
孝志は日常会話でもするかのように雅和に話しかけた。
雅和も、真奈美と香澄の口を交わすように腰を揺らしながら孝志の顔を見た。
「ああ。何でも聞いてくれ。近親相姦の先輩として、なんでも答えてあげるよ。」
「あなた。兄妹同士の関係じゃあ、松本さんたちの方が先輩よ。」
香澄は顔を上げて夫に言った。
(頼られるとついつい気が大きくなるというか、誇張したがるというか……。
人がいいって言えばそうなんだろうけど、この人の悪い癖だわ。)
「あ、そうか……。」
「いえ。人生の先輩としてアドバイスをお願いします。
特に親子間でのセックスについて……。」
「それもあなたたちの方が先輩よ。わたしたちは、まだ日が浅いわ。」
「まあ、そうこだわるなよ。孝志君は父親の扱いについて聞きたいんだろう?
女親よりも、男親の方が、メンツや世間体に拘るからな。」
「はい。ただ、今、お聞きしたいのはもっと単純なことで……。」
「単純なこと?」
「はい。奥様か、娘さんか、見なくてもわかるものですか?」
「見なくても?顔を、かい?」
「はい。真奈美ちゃんか、それとも、香澄さんか。
咥えられただけでわかるものなんですか?」
「なるほどね。そういう質問か。」
「すみません。ただ、興味本位っていうだけじゃないんです。」
「いや、理由なんてどうでもいいさ。
知りたい一番の理由は、知りたいから、でいいじゃないか。」
そうだなあ。わかる、が正解、かな。」
「じゃあ、真央との違いも判りますか?」
「う〜ん。今の状況から言えば、香澄でもない、真奈美とも違う、
だから真央ちゃんかな、っていうところだろうな。
「何が違います?真奈美ちゃんと香澄さん、娘と妻の一番の違いって何ですか?」
「さあ、それこそ、明確な理由はないかな。なんとなく、が、正しいかもしれない。
でも、君だって、真央ちゃんとお母さん、比べたことはあるんだろ?」
「はい。でも、うちの場合は……。」
兄の言葉を遮るように、真央が口を挟んだ。
この兄妹は自分たち夫婦とは逆なんだわ、と香澄は思った。
「お母さんと競争になっちゃうから、いつも貪ちゃうんです。
取り合いになったり……。激しい方が勝ち、いかせた方が勝ち、みたいに……。」
「それだけ情熱的に咥えられるっていうのも、ある意味、幸せじゃないか。」
「それはそうなんですけど……。さっき、見ていたら……。
真奈美ちゃんとお母さん、互いに譲りあったり、遠慮したり……。
見ていて美しいとさえ感じました。」
「あら。孝志君。美しい時ばかりじゃないのよ。
これでも、結構、貪欲なんだから。」
「じゃあ、物は試しだ。3人のを、目を閉じて味わってみるかい?」
雅和が唐突な提案をした。
「えっ?」
「面白いじゃないか。
まあ、孝志君にとっては、
真奈美のフェラも、香澄のフェラも初めてだ。
二人の違いは分からないまでも、真央ちゃんとの違いが比べられるじゃないか。」
孝志が何となく興味を示したのを見た香澄は立ち上がり、
湯船のへりにおいてあったタオルを手に取った。
「ええ。わかったわ。じゃあ、二人とも、目をつむって。」
「二人とも?ボクもつぶるのかい?」
「ええ。大きな口をたたいてたから、本当にわかるのか、確かめてあげるわ。」
香澄はそう言って、タオルを夫に手渡した。
「さあ、じゃあ、まずはあなたの実力を見せて。
これからわたしたちが順番にフェラするから、だれか当てるのよ。」
香澄はそう言うと、真央を呼び寄せ、耳打ちをした。
「じゃあ、始めるわ。まずは一人目……。」
孝志が雅和の後ろに回り、雅和をタオルで目隠しした。
香澄に手で促された真央がゆっくりと雅和の正面にしゃがみ、大きく口を開けた。
そして舌先を出し、そのまま雅和のペニスへ近づいていく。
真央はペニスの先端の溝に舌先を差し入れるような動きで、ペニスを刺激していく。
香澄に言われた通り、手は一切使わず、
今度は先端から竿、そしてその付け根の袋のあたりまでゆっくりと舐めていく。
最後は唇で竿の部分をチュパチュパと音を立てながら挟むようにした後、
唇を擦り付けながら先端まで舐め上げ、おもむろにズッポリと根元まで飲み込んだ。
「うっ。大胆な……。う〜ん。この舐め方は……。香澄だな。うん。」
香澄は真央が元の位置に戻るのを待ってから夫に声をかけた。
「わかったの?わたしでいいのね?」
「ああ。君に間違いない。今の、下品な舐め方。いやらしい吸い方。
香澄に間違いない。」
「そう。じゃあ、次は誰かしらね。」
香澄に促され、真奈美の横に動いた真央が、再び雅和の前に出た。
今度は唇を尖らせ、先端に軽いキスをするように、リズミカルな刺激を与えていく。
そして、先端から竿の部分にも同じようにキスをした後、
鼻先でペニスを押しながら、その付け根に強引に唇を押し付けた。
「う、うわぁ。な、なんだ……。」
真央はそのまま器用に身体をひねり、雅和の股間の下側に入り込んでいく。
そして二つの袋を交互に舐め回した後、その片方を口の中に吸い込んでいったのだ。
「う、うわあ。な、なんて卑猥な……。こ、こんなことをするのは、香澄だな。」
「……。」
その場にいた雅和以外の4人が沈黙した。