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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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お持ち帰りされる女子大生-2

 今、唇を重ねているDに、ゆきは大人のセックスを教えられた。

 Dはゆきにとって二人目の男である。二学年上のサークルのリーダー的存在であり、多くの女子学生の憧れの存在でもあった。恵まれた容姿を鼻にかけることもなくいつも仲間の中心にいる、そんな男にゆきは入学早々告白された。一部の女子のやっかみを受けつつも、ゆき自身の穏やかで少し天然な性格もあり、二人はいつしか、多くの人が認める理想のカップルとなった。
「いつしか」というのは、実はゆきはDの告白に明確にイエスと返事をしたわけではなかったからだ。むしろ最初ははっきりと断っていた。ゆきには高校時代から付き合っていた同級生で、今は遠距離恋愛のCという彼氏がいたからだ。
 Dはひるまず猛アタックを続け、学内で、サークルで、飲み会で顔を合わせ会話を重ねるうちに、二人は打ち解けていった。

 そのうちに、Cが向こうの大学の女子と遊んでいるらしいという噂が漏れ聞こえてきた。電話で問い正してもはぐらかされ、会う約束もなかなかできない中、ゆきが押しかけるようにしてようやく実現したデートでも心の距離を感じてしまう。
 いたたまれず、デート中に泣きだしたゆきをCはようやく抱きしめてくれたと思ったら、そのまま服を脱がされ犯された。無理やり口の中にペニスを突っ込まれ、それでも関係を壊したくなくて懸命に頬張った。フェラチオなど高校時代はほとんどしてあげたことがなかった。どうしてもと頼まれたときに二、三度軽くキスをして、遠慮がちに先端を咥えたり、舌を這わせてあげたことがある程度。それでもCが大げさに感動して喜んでくれたのが嬉しくて、フェラチオしてあげてよかったと思ったものだ。それがこの日は、当然のように押し込まれ、乱暴に口を犯されたことがショックだった。

 結局Cはゆきの身体だけを楽しんでデートは終わった。少なくともゆきはそう感じてしまった。お互い「またね」と言って表面上は円満だったが、以後ゆきの方から連絡する気にはなれなかったし、Cからも連絡はほとんどこなかった。

 そんな話をサークルの飲み会でうっかりDにしてしまった――セックスのことはもちろん伏せて。自分のことを好きでいてくれる男の人に、彼氏の相談をするなんて良くないことだと、すぐに後悔して謝った。Dはゆきのことを責めず、優しく慰めてくれた。嬉しかった。もう少し二人で話そうと言われ、Dの部屋についていった。そこでゆきは、Dの想いを受け入れた。

 彼氏がいる身で他の男と唇を重ね、あまつさえ身体まで重ねてしまった現実に、ゆきは自分が自分ではない感覚に襲われた。生来真面目で恋愛にも一途なタイプであるゆきにとって、浮気はフィクションの世界でしかなかったし、たまに聞く友人の浮気話に共感もできなかった。そんな自分が今――。ゆきの身体は経験したことのない浮遊感に包まれ、背徳感、罪悪感を強烈に感じながら、生まれてはじめてのオーガズムに達した。

 それまで「イク」ということがどんな感覚なのかわからなかった。Cとのセックスでもたしかになんとなく気持ちいい感覚はある。それがつまり「イク」ということなのだろうか――その程度の経験しかしたことのないゆきが、Dとのセックスでは即座に確信した。「あ、私今イッてる」。そのくらい、オーガズムの初体験は圧倒的だった。

 傍から見ればゆきとDの関係は、恋愛で弱っている初心(うぶ)な一年生女子を、「リア充」三年生男子が「お持ち帰りして食った」というだけのありふれた喜劇であり、悲劇である。周囲は当初、二人をそのように見ていたし、一時期のゆきは、Dの取り巻き女子たちの嘲笑の的だった。
 しかしゆきにとってDは白馬の王子様であり、Dもゆきに真剣に惚れており遊びと見られるのは心外だった。二人が初めて結ばれたとき、ゆきが人生初のオーガズムを得たことは、二人が自分たちの関係をことさら特別なものと考えるのに十分なイベントだった。


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