家族旅行での出来事 1日目 夜の狂宴 その1-8
(あの夜の、公園でのレイプみたい……。)
香澄は鈴木家を訪れた日の帰り道のことをふと思い出した。
(ほんの少し前のことだったのに、もう名前も思い出せないわ。)
男たちの名前どころか顔さえも全く思い出せない香澄だったが、
彼らのペニスとその激しいプレイは克明に思い出すことができた。
(ああ。凄い。オナニーでこんなに感じちゃうなんて……。
猿轡なんてしてると、まるで犯されているみたいだわ。)
香澄は目を閉じ、あの夜、自分の身体を弄った男たちの手やペニスを想像しながら、
身体中をあえて乱暴に弄った。
(あ、ああ。いい。凄くいい。
じんわりとした感覚が身体中に広がる。
何時もと違うのは温泉のせいかしら。)
香澄はチェックインしたときに仲居が話していたこの温泉の効能を思い出していた。
気のせいか、クリトリルも乳首も、いつも以上に敏感な感じがする。
さっき湯船につかってオナニーしていた時にはなかった感覚だ。
(今頃になって温泉の効果が出てきているのかしら。
ああ。このまま、何度もいきたい気分だわ。
でも、そんなに長居はできない。
約束の時間もあるし、第一、トイレで長居するのも恥ずかしいもの。)
香澄は指と指の間にクリトリスを挟み、
愛液をなじませながらゆっくりと動かし始めた。
もう片方の手で乳房を絞り出すように揉みながら、
ツンと飛び出た乳首を強く摘まんだ。
(あ、あ、い、痛い。痛い。もっと、もっと……。)
1度目の軽い絶頂を迎えた時、
香澄は浴衣を置いた棚に、引き出しがあるのに気付いた。
引き出しには【消毒済み・ご自由にお使いください】の文字がある。
香澄は手を伸ばし、その引き出しを開けた。
中に入っていたのはあまりにも意外なものだった。
(???なんで?ウソッ。)
バイブ……。ディルド、ローダー、
おまけに数個のコンドームとローションまでが用意されていたのだ。
(な、なんなの?この旅館……。)
香澄は一瞬、そう疑ったものの、すぐに納得した。
(そうなんだ。ここは史恵の経営する旅館……。
きっと、全てそういうことなんだわ。)
香澄の推察は当たっていた。
史恵が女将を務めるこの旅館は、表向きは普通の温泉旅館だが、
その実態は、媚薬効果のある温泉の効能を最大限に生かした、
性的な接待を伴う旅館だったのだ。
媚薬効果がひときわ強い温泉に浸かった客は男女問わず、
理性では抑えきれないほどの性的な欲求を覚える。
最初からカップルや男女のグループでこの旅館を訪れた客たちは、
絶倫状態のまま、一晩を過ごす。
旅館の料理の中にも媚薬効果や強壮効果の高いものが含まれており、
それぞれの客室や混浴風呂では、チャックアウトの直前まで、
酒池肉林の乱交状態が繰り広げられる。
温泉のあまりのすさまじい効能に、
予約の段階から連泊を予定する顧客が多数いた。
知らずに訪れ、温泉の効能に感激し、
連泊する客も後を絶たなかった。
しかし、単独でこの温泉場を訪れた客は、
行き場のない性欲のはけ口はないかと帳場に尋ねるのだ。
この旅館の従業員は、あらかじめ、そうした客の欲求に応えるべく、
様々な準備をしていた。
ある客室には大浴場と同じ泉質を持つ客室付きの露天風呂が用意されており、
静まりかけた欲望をさらに倍加させるのだ。
そして女将から仲居までの女性従業員はもとより、
番頭や厨房の職人までもが、
いざとなれば宿泊客の極限まで高まった性的な欲望を、
満足させるための奉仕をする準備があった。
混浴場にはカメラが設置されており、
帳場からは混浴場の様子が常に視認することができた。
香澄が使ったトイレにもセンサーが備え付けられており、
引き出しのバイブやローターを使った客がいた場合も、
やはり帳場で確認することが可能になっていた。
香澄は何本かのバイブを手にした後、
いやらしく,クネクネと動くバイブを手にした。
そして少し考えて、マッサージ器の形をしたバイブも手にした。
(ああ。バイブを使ってのオナニーなんて、ホント、久しぶりだわ。
そもそも家でバイブなんか使ったことがないもの。
今って、こんないやらしい動きをするものまであるのね。)
バイブの先端を割れ目に当てると、
バイブは難なく香澄のオマ〇コの奥へと入っていく。
(アン。こんなに濡れてたんだ。奥の方からどんどん溢れ出てくる感じだわ。)
香澄は便座の蓋の上に腰を下ろし、両足を思いきり開いた。
そしてさらに奥深くまでバイブを突き刺すと、くねる動きのスイッチを入れた。
グイングインという機械音とともに、
ニチャニチャという卑猥な音が股間から聞こえてくる。
(ああ、なんていやらしい音だろう。
こんなところ、いくらなんでも、真奈美には見せられないわ。)
香澄はそう思いつつも、個室のドアを開けて真奈美が覗きに来ることを期待していた。
(自分の母親のこんな姿を見たら、真奈美はどんな気持ちになるのかしら。)
そう思うことで香澄の背徳心はますます刺激され、
オマ〇コはバイブのくねりを止めてしまうほどの締まりを見せた。
(ああ。いい。凄いわ。)
香澄はもう一方の手に持ったマッサージ器のようなバイブを、
クリトリスのあたりに押しつけ、スイッチを入れた。
【ブゥィーーーン。】