プロローグ-1
中世のイギリス
産業革命が始まる時代
繊維工場が造られ始めた頃
非科学的な魔女の存在は
信憑性の無いものになっていた。
しかし
田舎の部落には
魔女の噂は絶えない。
シャーロットの父は
ある地方の領主で
繊維工場を建設していた。
シャーロットは
領主令嬢として
自由気ままな暮らしをし
動物と読書が好きで
領地内の牧場をよく歩き
木陰で読書を楽しむ事が
日常であった。
そんな日常が
少しずつ崩れていく。
領地の外れに
巷で魔女の森と
噂されていた森があった。
森は深く薄暗いが
森の入り口には
小鳥のさえずりも聞こえ
鹿やリス等の
動物達も見る事ができ
魔女が住んでいると言う
雰囲気は微塵も感じなかった。
シャーロットも両親から
森に近づく事は
きつく禁じられていた。