狂った肉宴-2
料理が並び、酒が用意された。豪華な食卓に助左の顔もほころぶ。
「助左が嫁をもらうことになってのう。今日は祝言(しゅうげん)じゃ」
祝言・・・歴史好きなりかと麻衣ならそれくらいは知っている。だが女性を拉致し、監禁し、性奴隷として飼育する。それのどこがお祝いなのか。
(狂っている)
そうとしか思えなかったし、そう思いたかった。
源造が差し出した杯に、りかが酒を注ぐ。開封したばかりの一升瓶は若い娘が持つにはかなり重い。両腕がプルプルと震え、注ぎ口に全神経を集中させている。そんなりかを見て、男がニヤリと笑う。
「あうッ、何をッ」
男の節くれだった指が正座するりかの太い腿を割り開き、肉の合わせ目まで達したのだ。一升瓶が大きく揺れ、酒が源造にかかる。
「うわッ、何しやがやるッ」
大げさにわめく男の手から杯が滑り落ち、りかの乳房まで飛ぶ。
「ご、ごめんなさい」
わざとなのは明らかだが、今のりかには謝ることしかできなかった。
「貴重な酒をもったいない」
源造がりかを抱き寄せると、豊かな乳房に飛んだ酒を口に含めた。
「ああっ・・・」
小さな声があがり、清楚な美貌を後ろにのけぞらせる。
「おおっ、これはいい」
味わい深い肉感に爽やかな酸味が絶妙に調和し、なんともいえない味を醸し出している。
「い、いや・・・」
双の乳房に酒を塗り込むようにマッサージされ、反射的に身をよじる。それでも執拗に揉み込まれているうちに左右の乳房がしこりだし、可憐な乳首が勃起する。朝から幾度となく助左に犯され、若い身体が敏感になっていたのだ。
思わぬ体の裏切りに戸惑いながらふと横を見ると、助左が麻衣の乳房を弄んでいた。いやいやと頭を振り立ててはいるが乳首はぷっくりとふくらみ、その表情は喜悦に満ちている。
(麻衣・・)
勝気で負けず嫌いの麻衣が感じている。これが女の性(さが)・・・そんな一言で済ますにはあまりにも情けなく、哀れでみじめだった。
卑猥なポーズを強要された女たちの秘部を杯に、父子が酒を飲む。
源造が、まんぐり返しに転がされたりかの尻の穴のくぼみに酒を注ぐと、ズズズッと吸い上げた。
「やめてッ、汚い・・・」
腰を揺すりたてた拍子に酒がこぼれ、女の肉溝を伝う。それをペチャペチャといやらしい音をたてて、男が舐める。
「いやぁ」
顔をしかめて嫌悪を示すが、巧みな舌さばきに女の花芽がみるみるしこりだす。
「あっ・・・ああっ・・・」
懸命に噛みしばった唇が開き、あえぎ声がもれた。
「いい感じに濡れてきたわ」
舌先に熱いしずくを感じ、源造がほくそ笑む。
「色といい形といい申し分ないわ」
パックリと開ききった肉杯になみなみと酒を注ぐ。小柄な麻衣が猪口なら、こちらはぐい飲みといったところか。
「おおッ、これはうまいッ」
肉杯をペロリと舐めた源造が唸る。溢れ出る愛液と混ざりあった安酒が果実のような甘い香りを放ち、まろやかでコクのある味に仕上がっている。
「毎日の晩酌が楽しみだわ」
肉のぐい飲みを執拗に舐め上げ、たっぷりと甘蜜を溢れさせると、トクトクと安酒を注ぎ込むのだった。