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癒してカッコウ
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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高山亜咲美-1

【高山亜咲美】

今日も今日とて筋トレが捗る。

自分の身体を極限まで虐め抜くのは

生き物として生を実感できるから止められない。

どMかって?まさか!どちらでもないが強いて言うなら攻める側でありたい。


こんな真昼間からアパートの一室で筋トレしてて暇なのかって?

違う違う。

今日はどこのバイトも入ってないだけだ、そういう日もある。

それにここは俺が筋トレ室として改造した部屋なのだ。

ここメゾン河口は俺の親父が俺に残してくれた安アパートだが

駅から近い上に大型スーパーまであるため

ボロいのを除けば立地はそう悪くない。

どの部屋も結構広いので一人暮らしの若者よりかは

若い夫婦とかが貯金が貯まるまで一時的に住むケースが多いかな。

まぁ、先述した通り立地条件は良いからそのまま住んでる家族もいるけど。


親父が残してくれたと言っても遺産って訳じゃない。

こっちで色々あって疲れたからオーストラリアの田舎に移住することにした親父が

出国までに処分し損なったので俺に大家を任せてるだけだが

収入源としてはなかなか優秀だった。

外との繋がりが無くならないように趣味でバイトに出てるとき以外は

こうして身体を鍛えぬいてるのだ。

おかげで健康体型な上に実年齢よりだいぶ若く見られる。




「ったく何度言わせんのよー!!!!」

(ああ、まーた始まったよ)


筋トレ室の隣りの部屋で

高山の奥さんの怒鳴り声が聞こえる。

壁が薄いので丸聞こえだ。


「きーっ!!」

ガシャン!ガシャン!パリーン!


ヒステリックな声に、物を投げたり割ったりする音が聞こえる。

ヒステリーを起こしている奥さんの名は「高山亜咲美」。

年齢は確か30歳で総菜屋でパートをしている。

貯金するために夫婦でうちのアパートに越してきたとか言ってたが

どうも旦那がギャンブルを嗜んでたまに貯金を勝手に使うことがあるらしい。

神経質な亜咲美はそれを発見すると毎回暴れながら大声で怒鳴り散らすのだった。

外で見かける亜咲美はいつもしかめっ面で不愛想である。

入居したての頃はもう少し表情が柔らかかった気がするのだけど・・


(よし、ここはアパートの大家として一肌脱ごうじゃないか!!)


亜咲美を癒してあの苦虫噛んだ面相を一つえびす顔に変えてやろうじゃないか。

というか最近騒ぐ頻度が増してきたので

何とかしないと他の部屋からクレームがきて面倒くさくなりそうだしな。



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