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芳恵叔母―フルハウス
【近親相姦 官能小説】

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思うことを吐露し合う-2

 剥き出された芳恵の恥部を、老人の奇妙なペニスが挿入された時、芳恵は確かに自分のカラダの中が冷え冷えとして、奥底に熱のないものを感じていた。だが、身動き取れないカラダを使われる自分が、老人のオモチャになっていると分かった時、忘れていた愉悦が呼び覚まされた、と感じた。
 芳恵の上下あべこべな視界の中で、鴨居老人の興奮はいよいよ高まり、これが老人かと思うような圧倒的な腰使いで芳恵を犯す。
 それは丁度、芳恵という無機質のオモチャに老人が精力を注ぎ込むことによって、命を吹き込まれるような感覚だった。
 その感覚こそ、彼女の過去の闇と表裏一体のものである。かつて、性のオモチャとして責め甚振られ、恥辱に塗れた過去を持つ芳恵だ、その責め甚振られた時、過酷さに芳恵は何度も死ぬ思いを抱いた。だが、それでも責めは終わらない。芳恵はその責めに耐えかねて、死んだと思った。
 死んで、無機質と化した自分のカラダに情熱とも思える甚振りが続いた時、芳恵はエネルギッシュな生を注ぎ込まれ、息を吹き返す。それは強烈な快感とともに彼女のカラダとココロを占めてゆく。生と性の歓びが、彼女を電撃のように貫いた瞬間だった。彼女が逃げても追いついてくる闇の感触、それは実は彼女が求めてもいる強烈な快感である。しかし、芳恵はまだ、その強烈な快感と愉悦を秘かに求めてしまっている、もう一人の自分がいることに気が付いていない。少なくともこの時点では。
 「・・・縛られて、身動き取れないアタシをあの先生が犯したの。でも・・・」
芳恵は時折言葉を詰まらせながら、それでもわかって欲しいと言わんばかりに語り続ける。
「信じられないことだと思うわ。・・・でも・・・言うわ。アタシ、感じちゃったの。レイプされているというのに、アタシ、感じちゃって・・・。イッちゃったのよ、とうとう・・・」
芳恵は言い結んで身を固くした。僕に殴られる、と思ったのかもしれない。
 「じゃあ・・・僕も言うよ・・・」
横にいる芳恵が、なにか途轍もなく遠い存在に思えた。僕が知っている芳恵は、僕を小さい頃から知っているお姉さんで、僕にセックスの歓びを教えてくれたオンナのヒト。そして、セックスが大好きで、僕がしたいと思ったどんなエッチなことでも怒らずに叶えてくれるヒト。その芳恵が、まだまだ僕には明かしていない秘密があるように思えた。その秘密の深さが、僕にとっては芳恵を遠い存在に感じさせたのだ。
 だから僕は少しでも、芳恵に近づきたく、こう言った。なんだか背伸びしているような気分で、言ったのだ。
「僕も実は・・・。瑠璃子夫人に・・・レイプされてしまったんだよ・・・」
芳恵が口をポカンと開けた。だが聡明な彼女だ、すぐに思い至ったのだろう、こう言った。
「あ、あの時・・・。瑠璃子夫人が紅茶をくれたんだったわ。クスリを混ぜたペットボトルの紅茶・・・。アタシ、鴨居先生が瑠璃子夫人を使って、アタシにクスリを盛ったんだ、って信じ込んでいたわ。・・・違うのね?あの紅茶、端っから、アタシを狙ったんじゃなくて、瑠璃子夫人がアナタを狙ったものだったのね!」
 そうだ、と答えた僕は、気づけば大の字にベッドに寝かされ、四肢を四方に縛められて、屈辱的にも無理矢理勃起させられたことまで話した。
「・・・僕も・・・気持ち良かったんだ・・・。瑠璃子夫人の中が・・・気持ち良かったんだ。屈辱的にも、瑠璃子夫人にレイプされているというのに・・・」
「あの夫人、やはりまだまだオンナを捨てきれていなかったのね?それも、アナタをレイプしてまで。・・・夫人の中に挿入したの?」
「僕から挿入なんてしないさ。僕は縛られていたんだぜ?・・・瑠璃子夫人が招き入れたんだ、彼女の女性器に」
「しゃ、射精したの?」
前のめりに芳恵が尋ねる。僕がゆっくり首を横に振り、
「イケなかった。芳恵の顏が頭に浮かんじゃって・・・」
彼女はほっとしたような、それでいてひどく惜しい顔をした。
 「・・・そ、そう・・・」
芳恵にしてみれば、そこで僕がイッてしまった方がよかったのかもしれない。僕が瑠璃子夫人の中でイッたかどうか、前のめりに芳恵が聞いてきたときは、彼女の中に熱を感じた。その熱は、芳恵が興奮した時に感じる彼女のカラダの中の埋め火のようなもの。セックスの時、その埋め火を僕が見出し、火をつければ、芳恵は瞬く間に絶頂する、そうした熱をその時感じた。


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