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芳恵叔母―フルハウス
【近親相姦 官能小説】

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119番を!-2

 僕は横の瑠璃子夫人に怒鳴った。
「夫人ッ!救急車を!救急車を早くッ!」
僕の勢いに驚いて、瑠璃子夫人が一瞬、カラダを固くした。だが、すぐに立ち上がり、受話器を取り上げた。だが彼女の素早さもそこまでだった。何故か受話器を取り上げたまま、事務所の中を見回しだした。
「119番ですっ!夫人ッ!電話番号、プッシュしてッ!」
あまりの展開に、夫人が119の番号を忘れてしまったのだろう、と思い込み、僕は再び怒鳴る。だが夫人はキッと僕をひと睨みするなり、怒鳴り返した。
「そんなのっ!わかっているわよっ!怒鳴らないでよ、もうっ!」
今度は僕が驚いて、ポカンとしてしまった。
 「貴方ッ、こっち来て!早くッ!」
瑠璃子夫人は、息吹き返すどころか、心臓の鼓動さえ戻らない鴨居老人を振り捨てるようにして、芳恵の元に駆け寄り、僕を呼んだ。
「な、なんで?し、心臓マッサージを・・・」
それよりも救急車を呼んでくれ、と言いかけた僕に、夫人はゆるゆると首を振る。
「・・・もう・・・ダメだわ・・・」
諦めきったその表情に、僕は戦慄した。
 「だ、ダメ、って・・・。し、心臓マッサージを・・・」
復命にわずかな希望をかけて僕は小さな声でそう言ったが、その実、僕も夫人の言う通りではないか?と思い始めていたところだった。
 「もうダメなのよ・・・。主人は心筋梗塞の気があって・・・。ステントだって入れてもらっているけれど・・・。さすがに四度目よ・・・、発作で倒れたの・・・」
「な、ならば、救急車を!」
そう叫んだ僕を睨みつけながら、夫人は不意に悲しい顔をした。
「救急車、まだ呼んじゃダメよ・・・。こんなの、ダメなの。芳恵さんに挑んで、腹上死なんて、ダメに決まってる・・・」
浮気相手とのセックスでの腹上死など、認めない、と言いたいのだろう。
 そこで僕も気付いた。救急隊員がなだれ込み、芳恵のあられもない姿を彼等の目の前に晒すのか?少なくとも彼女の縄を解いて、服を着せて上げなければ・・・。
 僕はゆっくりと立ち上がった。老人の胸に熱を奪われた手指が痺れている気がした。芳恵の元に駆け寄り、縛めの硬い縄を解こうと再び格闘するも、らちが明かない。カッターナイフを取り出して、のこぎりのように刃を前後にスライドさせて、まず、足首の縄を切る。反対側の足首、そして手首の縛めも解き、芳恵にようやく楽な格好をさせることができた。
 デスクの上でがっくり肩を落として疲れを癒す芳恵の代わりに、事務所内を歩き回って、僕が彼女の衣服をか掻き集める。下着を足首に通し、パンティーを履かせて、今度は胸にブラジャーを当てる。苦労しながら彼女の背中でブラージャーのバンドを留めると、ようやく芳恵が囁いた。
「もう大丈夫よ。自分で着れるから・・・」
そう言って、老人の横たわるあたりにそっと目配せをした。
 夫人もまた鴨居老人の脱ぎ散らかした衣服を集め、身に着けさせているところだった。芳恵の様子を窺えば、彼女はストッキングを履き終え、ブラウスを手元に引き寄せているところだった。僕は夫人に向き直り、彼女を手伝い始めた。


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