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芳恵叔母―フルハウス
【近親相姦 官能小説】

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これは浮気というやつか?-1

 「ホントはね、アナルセックスの醍醐味って、貴方の射精をお尻で感じた時、私と貴方とで一緒に逝ってしまうことなのよ」
瑠璃子夫人にカラダを洗われながら、彼女は満面の笑みで言った。
「また、シテよ」
とも言った。
 普段の居丈高な瑠璃子夫人は、目の前にはいない。誘惑と懇願の入り混じる、彼女らしからぬ物言いだった。
 いいよ、とは気安くは言えない。僕には芳恵がいる。ただ、僕はすっかりアナルセックスに嵌ってしまってもいた。
 「浮気になっちゃうのかな?」
僕がつい、芳恵の姿を思い浮かべ、そうこぼした。
 夫人が途端に不安な顔をした。
「浮気になっちゃう、って?私と寝ていただくことが?」
「ええ・・・。僕には恋人がいますから」
そう答えた。
 瑠璃子夫人がそこで、さらに沈んだ顔をするかと思いきや、彼女は笑い出す。
「うふふ、意外と真面目な方なのね。あんなに激しくしてくださったんだもの、これはかなりの遊び人かな?と思ったわ」
 そう言われてしまえば、目の前の瑠璃子夫人にも、芳恵にも、面目はない。
「でも、瑠璃子夫人も浮気をしているんじゃ?」
そう言うと、彼女は怪訝な顔をする。
「浮気と言ったら、浮気ね。私にも主人がいるものね」
僕はそこで首を振り、畳みかけるように、言葉を繋ぐ。
「瑠璃子夫人にも恋人、いるんでしょう?それって、浮気にならないのかな?・・・僕、知っているんです。就業初日に、見てしまったんです。夫人と、僕より少し年かさの若い男性、ホテルに入って行くところを」
すると初めて夫人は思い当たった顔をした。
「え?でも貴方、駐車場にいたんでしょ?」
「そうですよ」
僕は手短に、その日、夫人と若いオトコが、運転手江藤の運転する古いベンツに乗って、ホテルに消えるまでを話した。
 夫人は黙ってそれを聞き、思い出すかのように部屋内を見回した。その表情から僕は悟った。やはりこの部屋で、その若い恋人と、彼女の旺盛な性欲を満たしたのだろう、と。
 「いやだ、アレはプレイよ。浮気じゃないの。ハヤトは私がお金で買ったオトコよ。恋人じゃないの」
そして心中穏やかではない表情を垣間見せた夫人は、ふっ、と深いため息を吐く。
「でも、貴方に恋人がいるというなら・・・。これが浮気というなら、ね・・・」
少ししょげた夫人がかわいそうになったが、僕はそこで彼女を抱き寄せることはしなかった。
 身支度を整え、夫人を待つ。彼女が入念に身支度に時間を割いている。
 来た時と同じ化粧、そして髪の乱れを直した夫人は小さく頷いた。それは考えを長い時間を割いてまとめた、納得した面持ちであった。
 僕に丸めたものを渡す。一目見てそれが、お金であることが分かった。
「これ・・・」
夫人が憮然としてそう呟く。
「これ、って?」
「コレはプレイよ。そのプレイ代。貴方もハヤトと一緒。だから浮気じゃないの」
オトナのイヤラシさだ、と思ったが、お金を返しはしなかった。
(そうか、いいよ、それでも。僕は夫人に買われて、セックスをしたんだ)
そこで初めて、芳恵と鴨居老人のことが頭に浮かんだ。
(これで・・・芳恵と僕はおんなじだ。老人たちの性欲に、身を晒している、おんなじだ)
 だが、僕と芳恵の違いがある。少なくとも僕は、夫人を嫌ってはいない。彼女は性に飢えた女性であり、かわいそうだとも思う。彼女の性欲を満たし、僕も快感を味わったうえ、お金までもらえたのだ。僕には夫人にカラダを買われたという意識が薄い。
 一方の芳恵はどうだ?彼女はなぜか鴨居老人を嫌う。お小遣いと称して、かなり多くのお金が彼女のポケットにねじ込まれるという。僕のように、アルバイト感覚にはならないものだろうか?それよりも、性器に悪戯し、女性器を舐め、溢れたオツユを啜られるのは、イヤなのだろうか?僕はもちろん、あの鴨居老人がいけ好かない。老人に芳恵のカラダを穢されるのも嫌だ。だが彼女自身は?
 僕があの日、そっと覗き見をして、スマホに収めたあの日、彼女は少なくとも悶絶し、絶頂を味わっていた。快感を感じ、お金も貰える、それでも嫌なものだろうか?
 芳恵に本心を尋ねてみても、彼女は必ずはぐらかし、老人との密事に口を閉ざしてしまう。そうして弄ばれるのは本当のところ、嫌なのか?僕の手前があって、老人を嫌っているだけではないか?
 僕はわからなくなっていた。


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