その締め付けの愉悦-1
時間をかけ、瑠璃子夫人が息吹き返すのを待つ。彼女の淫蕩な手が、僕の射精を果たさなかった陰茎を握り、さすり続ける。
(大した性欲だ)
僕は驚嘆せざるを得ない。彼女は穏やかな寝顔を枕に預けつつ、僕の勃起を弄い続けていたからだ。
「最近の一番満たされたセックスだったの」
瑠璃子夫人はそう囁き、僕の頬にキスしてくれた。夫人はくたくたになったカラダを起こし、緩慢な動きで腹這いになる。そしてゆっくりとお尻を起こして突き出し、
「さあ、来て。約束よ?」
と僕を即した。
「ああっ、素敵っ・・・。それだけでもう、イキそう」
瑠璃子夫人のお尻に顔を埋め、暴れてまだ充血さえしている膣に舌を挿し込む。一度アクメを経た彼女の女体は官能良く、新たな恥汁を溢れさせた。それを舌で汲み出し、彼女のもう一つの性器、お尻の穴に塗す。塗すだけじゃなく、舌を挿し込み、これからここに陰茎を挿し込んで、滑らかに抽送できるように、内側を何度も舐めしゃぶる。
「おおおおぅ、おおおおっ・・・」
普段は上品な夫人らしからぬ獣じみた声を彼女は絞り出し続けた。
瑠璃子夫人の豊満なお尻に、両手で鷲掴み、左右に割り広げると、彼女は期待半ば、羞恥心半ばでお尻を震わせ、腰を左右に振った。僕の唾液と夫人の恥汁で今や濡れ光るほど湿った、シワの集まる彼女のふたつ目の性器。僕のぱつんぱつんに張り詰めた亀頭を宛がえば、彼女は差し出したお尻の腑に振り返り、不安そうにつぶやく。
「ああんッ、大丈夫かしら・・・?」
潤滑スプレーを使わずに、アナルセックスできるだろうか?と心配しているのだ。
「大丈夫だよ、きっと。お尻の穴の中まで濡れているんだから」
僕が囁けば、
「ああん、そうね・・・。アニリングス、すっごく素敵だったものね。久しぶりにオマンコからオツユ、溢れてくるの感じたもの。アヌスも濡れているの、わかるわ、今は」
瑠璃子夫人がそう呟けば、準備充分とばかりに彼女の後ろの穴が僕を求めてヒクついた。
「ああっ、来て・・・」
「行くよ?」
僕らの意気は合い、彼女としては久しぶりの、僕としてはたった二度目の、アナルセックスの意気込みが重なり合った。僕はゆっくりと腰を進め、締め付けの感触を味わいながら、挿入していく。
「あっ、あっ、あっ・・・」
僕の亀頭が埋まり、彼女のアヌスが広がっていくごとに、瑠璃子夫人は不安そうに声を上げる。まるで彼女の処女地を初めて穢すようなその雰囲気に、僕はひとりで興奮していた。
「ああああ・・・ああああ・・・」
長く歌うような瑠璃子夫人の喘ぎの中、あと一押しで、夫人は僕の亀頭を呑み込むまでに迫った。彼女もそれがわかったのだろう。
「ああああっ、入るっ、入るのねっ・・・」
僕の亀頭を呑み込むまでの準備とばかりに、大きく何度も喘ぎ混じりに息を吐いた。
「入ったら・・・奥まで来て。奥が・・・すごく感じるの」
彼女がそう、ささやき終わらぬまでに、僕の亀頭を夫人のアヌスがつるりと呑み込んだ。膣とは違い、挿入してみれば締め付けは入り口だけで、後は空虚感に僕の亀頭は包まれる。心細くも思い、彼女の肉質感が欲しくて、僕は締め付けに抗しながら奥まで届けとばかりに貫いた。それは彼女も望んでいる。
そして僕の亀頭が彼女のどこかに行き当たる。空虚感は消え、確かに彼女のアヌスを貫いた感覚が冴え渡った。
「あああうん・・・当たったっ」
身震いとともに僕を受け入れた夫人のカラダ。僕は彼女の豊満な尻に左右の五指を立て、ゆっくりと引き抜く。すると、彼女の奥底に当たる感触が欲しくなり、再び彼女のお尻を引き寄せ、腰をせり出す。
「ああああっ、や、やっぱりぃ・・・。貴方のオチンポ、私にフィットするっ・・・。お尻がっ、気持ちいいのっ。すっ、すっごく感じるのっ・・・」
歌うような夫人の喘ぎに触発され、僕は抽送に段々と緩急を加える。
「うはあうっ、な、なんて子なのっ?若いのに、その腰使いっ。わわわわっ、逝きますっ、逝っちゃいそうッ」
僕は夫人が感じる、という奥の奥を突き、彼女の絶頂を煽っていく。その個所、恐らくだけど、子宮に近いんだと思う。腸壁を叩けば、彼女の子宮を刺激したことになるのだろう。あるいは夫人特有の、アナルセックスの弱点なのか?僕は夫人の絶頂を呼び込みながら、芳恵で試してみたい、そう思った。
「あっ、あああっ、逝きますっ、逝くっ・・・」
夫人がアクメを迎えた。高らかに叫ぶかと思いきや、深く噛み締めるように夫人はクライマックスを訴え、痙攣し始める。
僕も後を追うように、夫人の入り口近くの強い締め付けを求め、中途まで引き抜くと、その締め付けにしごかれるべく、陰茎を細かく抽送する。
「ああっ、る、瑠璃子夫人っ・・・」
とうとう彼女の呼び名を叫びつつ、全身に激しい電撃が走るまま、大量の白濁を彼女のお尻の穴に吐き浴びせた・・・。