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真奈美の性春
【学園物 官能小説】

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家族旅行での出来事 2-2

「香澄。そんなことをしている兄妹と一緒にお風呂に‘入れる’なんて……。だろ?」
「えっ?一緒に、お風呂に‘入れる’なんて…?

(お父さんとお母さん、何を揉めているんだろう。せっかく楽しくなりそうなのに。)

「こんな旅先で、紗理奈さんと敏明君たちと同じような兄妹に出会えるなんて、
 奇跡だと思わないか?
 もちろん、姉と弟、兄と妹と、立場は違うけれど、
 兄妹でお風呂に入って、そんなことをしていたっていうことは……。
 共通点はいくらでもあるだろう。」
「でも、見ず知らずの……。ついさっき会ったばかりの……。」
「そう、どこの誰かもわからない男たちに襲われての二穴ファックも刺激的だろうが、
 偶然出会った兄妹と一緒にお風呂に入るのも……。
 ほら、だんだん興味がわいてきただろ?」

突然、母親が怒ったような声で真奈美に言った。
「で、でも、真奈美。どうして最初に男湯を覗くとか、女湯を覗くとか……。」
「だって、真奈美が男湯を覗いたらダメでしょ?」

確かにそうだった。
真奈美が男湯を覗いたら問題だが、覗くのが混浴ならば何ら問題はない。

「でも、どうして混浴に入ってるって思ったの?」
「どうしてって?」
真奈美には母親が不思議そうに言ってくること自体が不思議だった。
真奈美は母親に叱られているような気持になって、畳の目を見つめながら話し始めた。
「だって、あのお兄さんとお姉さん、
 後ろの席に座ってた時、ずっと手を繋いでたし……。」
「手を繋いでた?車の中で?」
「うん。時々、ギュって、握ってた。」
「そ、そうなんだ……。」


「で、車を降りた時、お姉さんの方がつまずいて倒れそうになったでしょ?」
「そ、そうだったの?」
「うん。その時、お兄さんが抱きかかえて……。
 その時の手が腰に回ってて……。
 その後、軽く抱き寄せて、チュッてしてたし。」


「そ、そうだったのか?」
父親が驚いた声を上げたので、真奈美は少しほっとして顔を上げた。
「うん。で、お部屋に行くとき、
 お兄さんの手は腰から前の方に回って、グイグイって。」
「グイグイ?」
「うん。お股のあたりをグイグイって。」
「そ、そ、そうだったのか??」
「だからね、真奈美、すぐに思ったんだ。
 あ〜。紗理奈おねえちゃんととし君みたいだなって。」
真奈美は紗理奈と敏明が真奈美の目の前で互いの身体を触りながら、
じゃれ合っているような姿を思い出しながら言った。
「そっか。最初から、真奈美はわかってたんだ。あの二人がそういう関係だって。」

「な?だからそう言っただろ?」
「「ねえ、あなた。あなたは、なんでわかったのよ。
 真奈美がいろんなことに気づいているって。」
「あの二人を車に乗せてから、真奈美のテンションが上がったからさ。
 あ、この二人のことを真奈美は気に入ったんだなって思ったのさ。」
「じゃあ、二人がそういう関係だとは?」
父親と母親の話が終わりそうもないので、真奈美は窓の外の景色を眺めていた。

「さすがにそこまでは想像できなかったけどね。
 ただ、全く期待していなかったかと言えば嘘になる。」
「あなた……。」
「男なんて、みんな、そんなもんじゃないのかな。」

真奈美の視線の片隅に、父親が母親にキスをしているのが映ったが、
真奈美は気にも留めなかった。

「じゃあ、ボクは先に風呂に入ってくるよ。
 もちろん、男湯にね。
 香澄。君も、夕食前に真奈美と入っておいで。
 もちろん女湯の方だ。」

父親が部屋を出て行く気配がした。
真奈美は部屋の隅に置かれた浴衣に着替え始めた。

「あ、そうだ、香澄。」
「あ、はい。」
「二人とも、良〜く洗っておいた方がいい。
 夕食の後に何があってもいいようにね。」

真奈美は初めて自分だけで浴衣を着ようと、大奮闘していた。
下着は新しいものを袋に入れてある。
帯を締めるのに少し難儀したが、どうにか着ることができた。
父親が部屋を出てしばらくたつのに、母親はなぜかしらまだ固まっていた。
真奈美はもう待ちきれなくなって、声をかけた。
「お母さん。わたしたちも入りに行こ。
 あのね、露天風呂は3つ、あるんだよ。男湯と女湯と、混浴。
 今は、女湯に入ればいいよね?
 混浴はまだ使ってると思うんだ。」
「真奈美ちゃん。どうしたの?そんなに素早く自分で準備するなんて。」
「だって、お風呂に入って、奇麗に洗って、夕ご飯を食べて、
 食休み?っていうのを少しして、その後、混浴で集合だもん。
 のんびりしてられないよ。」
「そ、そんなことまで話したの?」
「うん。ご飯はちゃんと食べなきゃだめだよって言われたし、
 食べ終わった後は少し身体を静かに休めるようにって言われた。」
「そ、そこまで丁寧に?」
「うん。お兄ちゃんもお姉ちゃんも、とっても優しいいい人だよ。
 あ、でも、お姉ちゃんの方はちょっと元気はなかったけどね。」
「足がつったって言ってたものね。」
「あ、それはもう大丈夫だって。よくあるんだって。」
「そうなんだ。」
「そ、そんなことまで?短い時間の中でよく聞けたわね。」
「うん。真奈美、聞き上手なのだ。」
真奈美はなぜかしら誇らしげだった。

真奈美は母親を急かし、部屋を出た。

風呂までの行き方はすでに経験している。
真奈美はどんどん先を歩いていった。
階段を降り、【この先 露天風呂】の矢印を見つけると、
真奈美は声をあげながら女湯に向かった。

「真奈美ちゃん。慌てなくてもいいから。」
真奈美についていこうとした香澄を呼び止めた声があった。

「香澄、さん?」


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