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芳恵叔母―オンナたちの家
【近親相姦 官能小説】

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背中に残る頬の感触-1

そして急に思いついたように、牧子は言った。「ね、ね。・・・お背中、触ってもいい?」
「え?・・・べ、別に構いませんけど・・・」
幼い頃の僕を思い出し、その小さな背中から、広くなった今の僕の背中を比べたいだけだろう、そう思った僕は、何の気なしにそう答えた。
 「そ、ありがと。じゃ、お湯で流しますからね。磨き上げたあなたの背中、ちょっと触らしてね」
牧子はそう言うと立ち上がる。僕の左手の方向にあるシャワーで、背中の泡を流すもの、と思い込んでいたが、彼女はついと立ち上がったまま、湯船のお湯を桶で汲む。その時、ちらりと僕の股間を覗き込んだ気がしたが、気のせいだったかもしれない。
 お湯を汲み、背中の泡を流す。二度、三度と湯を汲んで、泡を洗い流してくれた。
 「うふふ、愉しみ。若い男性の背中なんて、触るの久しぶりね」
ひたり、と手の感触が背中に感じた。その手の感触で思い出すのは、やはり母娘なのだろう、芳恵の手の感触だった。触れられた瞬間、それを思い出し、僕の陰茎がピクリと持ち上がる。僕は慌てて膝を閉じ、勃起を悟られぬよう、ふとももの中に隠した。
 「ああ、いいものね、男の人の背中、って・・・」
うっとりとした牧子の呟きに、僕は少なからずドキリとした。彼女の呟きだけではない、その声は、僕の背中を伝って聞こえる。つまり彼女はいつの間にか、手のひらを背中に当てるだけでなく、頬ずりまでして呟いていたのだ。
 その時僕は気づいた。牧子にも、オンナを感じたのだ。芳恵の母とはいえ、若くして彼女を産んだ牧子は、女性としてもまだまだ若い。背筋もしゃんとして立ち姿にも気品ある彼女だ、孫のいるおばあちゃん、とは見えない。
 「替えの御召し物、脱衣所の洗濯機の上に置いてありますからね。着替えてくださいね。あと、下着も買っておきました。袋から出したばかりのものですからね、古着ではないですよ」
気が付けば牧子は既に風呂場戸口辺りに引っ込んでいた。そう言い残し、そそくさとガラス戸を閉め、出て行ってしまった。
 それでも僕の背中には、牧子の頬ずりした感触がまだ残っているようで、気恥ずかしくも心地よい気がした。


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