口淫の夢心地-2
「はい、足を開く。・・・ふふ、おっきいね」
半立ちの勃起に五指を巻き付け、芳恵はにんまり笑う。何に比べてのおっきい、なのか?思い当たるのは、僕が幼少期、一緒にお風呂に入った時のことだ。指のサイズの僕のペニスを彼女が泡立てて洗ってくれた。刺激を受け、子供なりの大きさに膨らんだ僕の小さな陰茎を、彼女はそっと微笑みながら洗ってくれた。それを僕は思い出し、芳恵もまた思い出しているのだろう。
「出しちゃってもいいよ?呑んであげる」
「い、いや、いいよ・・・」
「あはっ、それって、また遠慮?それとも、アタシの下の口に出したい、ってこと?」
「う、うん・・・。ま、まあ・・・」
曖昧にそう答えると、芳恵は声を立って笑った。
「そ。いいわよ。そう言うんなら、我慢するのよ?いい?」
彼女は覚悟しなさい、とばかりに笑いながら眦を上げる。言ったさきから後悔を覚えた。運転中、ちょっと口に含まれただけで射精しそうになったのを思い出したからだ。
(耐えられるかな?)
不安が過る僕の膝に、芳恵が割って入る。唇を僅かに開け、亀頭をゆっくりと唇に含んでくれた。
「ああああっ・・・ふうっ、ふうっ・・・」
芳恵の膣とは違う、艶めかしく熱い、濡れた感触が僕を包むと、射精感が急速に募り、歯を食いしばる。食いしばる歯の隙間から、思わず喘ぎ声が出てしまう。僕は芳恵の髪の中に指を差し入れ、その心地よさがいつまでも続けとばかりに彼女の頭を押さえてしまう。
時折芳恵は上目遣いに、僕のよがる表情を確かめつつ、舌を使い、亀頭中を舐めしゃぶる。僕を唾液でぬるぬるにしたうえで、滑らかにし、溢れ出る唾液とともに啜り上げながら、上下に頭を揺する。そうして吸い上げられるたびに、僕は彼女の誘いに負け、芳恵の口中に発射しかける。
「うっ、ううっ・・・」
僕が唸ると、上目遣いの彼女は目で唆す。出していいのよ?と目で訴えかけるのだ。