エンドレスの途中〜香澄タイム〜-3
「そうか。じゃあちょっと人を動かすから待っていろ。
おい浩二。ちょっと降りて来い。お前のペニスを咥えているのが誰だか、
確かめたいって言ってる男がいるんでね。」
「わかりました。」
雅和はもう射精寸前まで興奮していたが必死に耐えた。
耐えれば耐えるほど、射精の瞬間の快感はより深いものになる。
画面いっぱいに香澄の顔が映し出されたら、一気に射精してしまうかもしれない。
しかし画面にはいつまでも男の尻が映ったままだった。
拓海と名乗った男の怒鳴り声が聞こえた。
「おい、どうした。早くしろ。」
「こ、こいつ、咥えたまま、離そうとしないんです。」
振り向いた男の慌てた声が聞こえた。
「噛みつかれたか?」
「いえ、吸いっぱなしと言うか、喉の奥で絞めっぱなしと言うか…。」
「旦那さんよ、残念だな。香澄の奴、顔を見られるのが嫌らしくてな。
あいつのペニスを咥えたまま離さないんだそうだ。」
雅和は電話口の男を挑発しにかかった。
「そんなことを言って、香澄じゃないんだろ。
香澄じゃないから、顔を見られるのがまずいから、そんな言い訳を…。」
「だったらなんでこのスマフォがここにあるんだよ。
着信は誰からだった?香澄からだっただろ?」
「た、確かに…。だったら横からでもいい。せめて横顔だけでも見せてくれ。」
雅和は動揺したふりをして相手の男を安心させた。
「注文の多い旦那だなぁ。待ってろ。今、横に回るから。
…。どうだ?香澄に間違いないか?」
画面にはペニスが口に出入りする様子が真横から捉えられた。
喉奥までペニスを突っ込んでいるのは間違いなく香澄だった。
頬が凹んでいるように見えるのは、口の中に咥えたペニスを離すまいとして、
息を強く吸っているからだろう。
(バキュームフェラまでするなんて。)
雅和には香澄の横顔がうっとりとした表情にさえ見えた。
雅和の欲求はさらに膨らんだ。
「わからない。似ているような違うような…。
やっぱり真正面からの顔が見たい。頼む。」
「そうか。だったらちょっとばかり荒療治だな。
おい、茂樹。浩二も、それから、おい、達也と和夫。
香澄を一気にいかせちまうんだ。
お前たち全員で香澄をいかせて気を失わせろ。
そうすれば、いやでも顔を晒すことになるさ。
旦那さんよ。ちょっと待ってろよな。」
事態は雅和が思い願っていた方向へと進んでいく。
直接的ではないにしろ、自分が意図した行動を男たちが選び香澄を辱めていく。
雅和は、男たちを遠隔操作しながら香澄を犯しているような気分になっていた。
4人の男たちが香澄の身体に群がり、一斉に激しい愛撫を始めた。
乳房も股間も、尻も、首筋も、うなじもアナルも、
ありとあらゆるところを男たちの手が触りまくり、舌が舐め回していく。
そして4本のペニスが次々と香澄の口とオマ〇コに突っ込まれていく。
香澄はその激しく荒々しい刺激に、どんどん翻弄されているようだった。
時折映る、香澄の太腿や脇腹が小刻みに震え始めたのがわかる。
数分後には香澄が絶頂寸前なのは、画面越しにも見て取れた。
しかしなぜか香澄は絶頂に達するのを必死になって我慢しているようだった。
男たちにレイプされている場面を夫である自分に見られていることで、
遠慮しているのかもしれない。
そう思った雅和は香澄に向かって思わず声をかけた。
「香澄〜。いいんだぞ。感じているのなら、それをそのまま伝えてくれれば。
ボクが心配しているのは、香澄が香澄でなくなってしまうことだけだ〜。」
(感じているのなら素直に感じればいい。
香澄。君にとっては、懐かしい感覚のはずだろう?
楽しめ。心の底から楽しむんだ。)
香澄にとって、レイプされるという行為は、
命の危険というものさえ取り払えれば、とてつもなく刺激的な世界のはずだった。
若い頃に、雅和が見守っているという安心感の中で、
見知らぬ男たちに身を委ねることが癖になってしまった香澄にとっては、
しばらくぶりの経験であるはずだった。
画面越しではあっても夫である雅和が見守っていることが、
香澄にとっての安心の担保になれば、雅和はそう思ったのだ。
香澄はしばらくすると口に咥えたままのペニスを吐き出したようだった。
「あっ、おい、抜けた、抜けたぞ。」
画面の方を振り向いた男が喜びの声を上げた。
その瞬間、男は香澄の顔めがけて勢いよく射精していた。
男は香澄の顔から下半身を離すと、
滑り台の縁に足をかけ、地面へと飛び降りた。
その瞬間、拓海が構えるカメラの前に、出されたばかりのザーメンにまみれた、
妻である香澄の顔が晒されたのだ。
男は我慢の限界で射精したのだろう。
大量のザーメンが香澄の目や鼻、そして髪の毛にまで飛んでいた。
身体中いたるところが赤らんでいるのも、男たちの激しい愛撫のせいだろう。
「香澄……。」
「どうだい?あんたの妻、香澄に間違いないだろ?」
拓海は勝ち誇ったように、雅和に呼びかけてきた。
「よかった。満足そうな顔で。」
香澄の返事はなかったが、
香澄は口元に流れ落ちる男のザーメンを舌先で舐め回している。
その目は生気を失うどころか、
奥の方には妖しい光が燃え上がっているようにさえ見えた。