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任務中なのに〜アパート張り込み編〜
【レイプ 官能小説】

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久しぶりの休日-3

悠子は少し驚き、

『ええ、そうです。』

と返すとその若い女性は、

『留守でしたか?』

と聞いてくるので悠子は、

『ええ、不在見たいですね。』

と返すとその女性は、

『もしかしたら、お婆ちゃん家かも。』
『ちょっと、待って下さい。』
『お婆ちゃんに連絡取って見ます。』

と言い、スマホで何処かに電話している。

『ああ、お婆ちゃん。由香だよ。』
『櫻井さん、来てる?』
『うん。あのね、櫻井さんの部屋に仕事頼みに行ったの。』
『友達から頼まれて、そう。』
『そうしたら、櫻井さんを訪ねて来た人と部屋の近くで会ったの。』
『今から、お婆ちゃん家に連れて行くね。櫻井さんに仕事頼みたいし。』
『うん、今から行くから。』

と電話で相手に由香だと名乗っていた女性は話しが終わると悠子の方を向き、

『櫻井さんはお婆ちゃん家にいます。』
『今から一緒に行きませんか?』
『近くですよ、歩いて行けます。』

と言ってくる。悠子は迷ったが、

『じゃあ、お願いしようかしら。』

と答える。2人で階段を降りてアパートを出ると由香は、右の方に行き最初の路地を曲がった。

由香が、

『櫻井さんのお友達ですか?』

と聞いてくる。悠子は、

『以前、仕事でお世話になったんです。』

とアバウトに答える。由香が、

『櫻井さんに今、お婆ちゃん家の修理をして貰っているんです。』

と話す。悠子は櫻井が近所の大工仕事をしているんだと思った。由香は大学生でたまに一人暮らしのお婆ちゃんを訪ねて来ると言う。

櫻井にはこの前会ったばかりだがお婆ちゃんから大工仕事が有ったら櫻井に頼む様に言われたらしい。

櫻井に親切にして貰ったとかでお婆ちゃんと一緒に櫻井の部屋に料理を持って行った事が有ると話す。

そう話してるうちに見た事がある家が目の前に有った。逮捕時に逃走した詐欺メンバーが立て篭もった家だった。

悠子が驚きながら由香に続いて左側の縁側の方に向かう。櫻井が70代位の上品そうな眼鏡を掛けた女性と歓談している。由香が、

『櫻井さん、こんにちは。』
『お婆ちゃん、来たよ。』

と2人に明るく話し掛ける。櫻井が、

『こんにちは。』

と返し悠子を見ると少しビックリしている様だ。由香は、

『櫻井さんの部屋の前で会ったの。』
『一緒に来て貰ったわ。』

と櫻井に説明する。櫻井は、

『ありがとう。』

と言い悠子に会釈して、

『どうも。』

と他人行儀に言ってくる。悠子も、

『お久しぶりです。』

と同様に他人行儀で返す。お婆ちゃんが、

『お茶もお出ししないで。』

と奥に行くのを由香が、

『櫻井さんに御用が有る見たいよ。』
『お婆ちゃん、今日はもう櫻井さんに上がって貰ったら。』

と言うとお婆ちゃんは、

『櫻井さん、そうなさったら私の方はまたの機会で良いわよ。』

と言ってくる。悠子は、

【お婆さんは、あの逮捕の日に会っているが私の事を覚えている様子が無い。】
【話したのは少しだけだし、自分の家を大勢の捜査官や警察官がいてビックリしてたもの。無理ないわ。】

と思い出す。悠子は櫻井の仕事の邪魔は出来ないと思い、

『忙しい様なので私が失礼します。』

と言うとお婆ちゃんが手を振り、

『全然よ、あちこちガタが来ていて放置していたの。』
『いつでも良いのよ。』
『櫻井さん、またの機会にお願いするわ。』

と言うと櫻井は頷きながら、

『明日時間が有ったら来ますよ。』

と言うと道具を道具箱に仕舞い、短目の角材をブルーシートに包んで裏の方に持って行く。

木屑を掃除しようと庭用の箒を持って来ると由香が、

『私、やりますよ。』
『友達が家の修理を頼みたいそうです。』
『住所と電話番号が書いてあります。』

と箒を受け取り代わりにメモ紙を渡す。櫻井は笑顔で、

『ありがとう。』
『連絡して見るよ。』


と答える。そしてお婆ちゃんの方を見て、

『では、また来ます。』
『今日は、これで。』

と挨拶する。お婆ちゃんと由香が、

『さようなら。』

と揃って返した。櫻井は悠子と並びながら出口に向かう。櫻井は家を出て左に行く、すぐに砂利が敷かれた車数台分のスペースがある駐車場が見えた。

軽トラックが一台停まっていて、櫻井は助手席のドアを鍵で開けて道具箱を載せるとまた鍵をした。悠子が、

『あの家からたまたま修理の依頼が有ったの?』

と気になった事を聞く。櫻井は首を振り、

『イヤ、違う。』
『あの家には以前修理に行った事がある。』

と言いながら歩いていく。悠子は一緒に歩く。家の入り口を過ぎて縁側の庭の前の塀辺りを櫻井が指し示し、

『あの辺に木戸が有るんだ。古いな。』

と言い悠子を見て、

『あんた達の様子を見る為、あそこから中に入った。』
『内側から木片で施錠するやつだったので、木戸を強めに押したら古いので板が取れ木片を外せた。』

と言う。悠子が顔をしかめる。櫻井はその顔を見て苦笑し、

『足がある程度良くなってから、あの家を訪ね木戸が壊れている事を教えた。』
『あのお婆さんは、俺の事を覚えていた。』
『俺は、今暇だし前に仕事を貰ったのでタダで修理すると申し出た。』
『お婆さんは遠慮したが、すぐに直るからとやや強引に直した。』

と話した。2人は悠子が由香と来た道を逆に歩いていた。


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