泊まることになった玲奈-1
正直、玲奈は早く処女を捨てたいとは思っていた。
目の前の野田という男は、優しいし、決してイヤなタイプの男性ではない。
だから、もしもの時のために、下着の着替えと洗顔セットは持ってきている。
今日も、1着しかないスカートをはいてきたのは、その期待もあってのことである。
でも、すぐに
<はい。>
と、返事をするのも、どうなのだろうか。
迷ってしまう。
そこで、野田は、続けて、
『玲奈ちゃん、すごくいい子だから、一緒にお酒を飲んで、くつろいで、もっと話ができたらな、と思ったんだけどね。』
と、言う。
そう言われて、玲奈は悪い気はしない。
『もちろん、無理強いはしないから、あと少ししたら、駅まで送っていくよ。』
野田にそう言われて、玲奈は、思わず、
『泊まっていきます。』
と、答えてしまった。
せっかくの処女を卒業するチャンスである。
これを逃すと、次、いつチャンスが訪れるか分からない。
処女のまま、ずっと歳を重ねていくのは避けたい。
野田は、出前で寿司をとった。
2人で寿司を食べながら、お酒を飲む。
玲奈は、あまり飲めないが、野田は無理にお酒をすすめない。
それでも、甘口の日本酒を、“美味しい”言いながら、玲奈は飲んでいる。
話は尽きず、アニメの話から、玲奈の大学の話、好きな芸能人の話など、どんどん会話が弾む。
夜の10時を過ぎた頃、突然、玲奈が改まって、話し出した。
『あの、私、、、実は、、、まだ経験がなくて、、、』
『処女ってことかな?』
『はい。』
『別に恥ずかしいことじゃないけど、早く処女を捨てたいという気持ちがあるの?』
玲奈は、コクリと頷く。
『野田さんになら、と思ってます。』
それを聞いて、野田はうれしくなった。
『大丈夫だよ、玲奈ちゃんを乱暴に扱ったりしないから、安心して。』
『ありがとうございます。』
『乱暴なことはしないけど、玲奈ちゃんが恥ずかしがることは、いっぱいするけどね。』
『・・・・・はい、お願いします。』
玲奈は、今日で処女とさようなら出来ると思うと、嬉しい反面、もの凄く緊張してきた。
まず野田がシャワーを浴びる。
そして、シャワーから出てくると、玲奈に、シャワーを促す。
『シャワーを浴びたら、ブラジャーとパンティだけで、出ておいで。』
と、伝える。
『はい。』
と、返事をして、玲奈はシャワーへ向かう。
20分ほどで、玲奈がシャワーから出てきた。
白い上下の下着姿である。
『玲奈ちゃん、スタイル良いね。』
と、野田が言う。
『ありがとうございます。』
2人は、ベッドに移動する。
野田は、トランクス1枚で上半身は裸、玲奈はブラジャーとパンティという格好で、並んでベッドに横になる。
玲奈は、心臓がバクバクしていた。
『玲奈ちゃん、キスの経験は?』
『ないです。』
『じゃあ、男性に身体を触られたり、裸を見られたことも、、、』
『ないです。』
野田は、玲奈に優しくキスをする。
緊張している玲奈は、固く唇を閉じている。