リサ・クリスティー-7
翌日の夜
ルームにカノンが
ログインしてきた。
カノン:
「リサ、義人
ごめーん！！
着信あったの
全然気がつかなくって…」
義人:
「どうしたんだよ！
二日間も連絡が取れないなんて
カノンらしくないじゃないか？」
カノン:
「へへへ、ごめん…
ずっと寝てた♪」
リサ:
「ほらね♪
大丈夫だったでしょ？」
義人:
「うん……」
カノン:
「どうしたの？
何かあった？」
義人:
「どうしたの？じゃないよ！
連絡がつかないから
俺とリサで一日中
街を探し回ったんだぞ！！」
カノン:
「ええ！？そうだったの？
ごめん……」
リサ:
「いいのよ
全然気にしてないから」
カノン:
「リサもごめんなさい…」
リサがカノンに
耳打ちをする。
「カーブが言ってた結婚の話し
間違いだったみたいよ……」
カノン:
「え！？そうなの！？」
リサは微笑み
カノンはいつもの笑顔を取り戻す。
カノン:
「本当にごめん……
良かったら明日
埋め合わせしたいの
三人で何処かに行こうよぉ
まだ休みだし………」
義人:
「カノン！反省しているのか？」
リサ:
「ふふふ、良いんじゃない？
私も何処かに行ってみたいわ」
義人:
「リサがそう言うなら……
良いけど……」
カノン:
「やったー！
それじゃ〜何処に行く？
映画？山？海？
湖ってのも良いわよね？
リサは何処がいい？」
リサ:
「わたしは……
あなた達が行きたい所なら
何処でもいいわ」
カノン:
「義人は？」
義人:
「そうだな…
リサのダミーアバターでの
トラブルもあったからな……」
カノン:
「え？何かあったの？」
義人:
「あっ！？いや、何でもない！」
カノン:
「何よ！隠すの？」
リサ:
「ふふふ、カノン、実はね
二人であなたを探している時
私のダミーアバターのせいで
義人が警察に
職務質問されちゃって
大変だったのよ」
カノン:
「ええ！？そうだったの？」
リサ:
「そうよ！
義人はロリコン扱いに
されたんだから♪」
カノン:
「そうだったの………
ごめん…義人…」
義人:
「だから何でもないって！」
リサ:
「人の少ない所が良いんじゃない？」
カノン:
「そしたら山が良いかも？
富士山麓の
湖コミュニティにしようよ？
そこなら人も多くないし
湖があるから
ウォーターアクティビティも
楽しめるわよ♪」
義人:
「カノンなぁ！！」
リサ:
「良いんじゃない？
私も通常のアバターで
行くようにするわ」
義人:
「でも、それじゃ
人目につかないか？」
リサ:
「人も少ないんでしょ？
デビュー前だし
大丈夫じゃない？」
カノン:
「そうだね、じゃあ明日の朝
ここに集合してから出発しよう！」