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MatchingDIVE
【SF 官能小説】

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リサ・クリスティー-6


警察官:
「西園寺さん!失礼しました!
深い事情があったんですね?
そう言う事とは知らず
大変申し訳ありませんでした!

どうぞ、お帰り下さい!
桂さんも結構です!どうぞ!」

義人:
「解って頂けました?」

警察官:
「はい!大変申し訳ありません!
お父様にも申し訳無かったと
お伝え頂けますか?」

義人:
「解って頂ければいいんです…
それでは急いでいるんで……

あっ!?それから
うちの社員で小林琴音て言う人の
連絡が取れなくて
探していたんです!
何か情報があったら
連絡して頂けますか?」

警察官:
「分かりました!
警邏中の警官に
連絡しておきましょう!」

義人:
「お願いします!」

二人は警察署を出ていく。


リサ:
「義人は西園寺って?
もしかして社長と
何か関係があるの?」

義人:
「リサにはばれちゃったな……
俺は西園寺義人
社長の一人息子なんだ……」

リサ:
「そうだったのね
でも、どうして名前を変えて?」

義人:
「うん……社長の息子で入ったら
結婚相手を直ぐに
見つけさせられて

会社を継がなくっちゃ
ならなくなるから

母親の旧姓を使って
会社に入ったんだ

社長の息子ってだけで
入るのも嫌だったから」

リサ:
「へぇ〜偉いわね」

義人:
「リサこそ身体治療中って?」

リサ:
「うん……知られたくなかったけど
わたし、下半身不随なの………
植物人間なの………」

義人:
「え!?」

リサ:
「一昨年、事故に合っちゃって…
でも、脳は無事だったから
バーチャルの世界では
自由に体を動かせるの♪」

義人:
「そうだったのか……
なにも知らなくてごめん……」

リサ:
「ううん、いいの
こんな私をあなたのお父さんが
見つけてくれたおかげで
私はこうやって
自由に生きられるのよ♪」

義人:
「そうだったのか…
あっ!?リサ!

申し訳ないんだけど
俺が社長の息子だって事は
内緒にしていてくれないか?」

リサ:
「ふふふ、もちろんよ
その代わり私の事もね?」

義人:
「ああ、わかってる
絶対に内緒にしておくよ」

二人は昨日訪れたテーマパークに
カノンを探しに行こうとしたが

また
職務質問される可能性があるため
義人だけが探しに行き

リサは公園コミュニティを
探してから
フレンドルームで待つようにした。

しかし
パークを探しても
カノンの姿はなかった。

義人が
フレンドルームコミュに
帰って来る頃には
夕方になっていた。

義人:
「リサ…やっぱりパークにも
居なかったよ」

リサ:
「そうなのね、義人は今日
何も食べてないでしょ?
一度帰って
ルームに皆が集まる頃に
何か知らないか
聞いてみましょう」

義人:
「そうだね
リサもお腹すいただろう?」

リサ:
「ふふふ、私は動けないのよ
私の食事はゴム菅を通して
体内に入れられてるから
大丈夫♪」

義人:
「そうだった、ごめん……」

夕食後
いつもの時間に
ルームに行ってみる。

ルームにはリサとカーブが
既にログインしていた。

カーブ:
「義人!リサからカノンの話し
聞いたんだけど……」

義人:
「カーブお前
何か知っているのか?」

カーブ:
「いや…それが…昨日……

カノンのヤツがお前の事を心配して
義人の事で何か知らないかって
しつこく聞いてくるもんだから

ちょっと教えてやったんだけど……」

義人:
「何を教えたんだ?」

カーブ:
「いや…あの…
義人が会社に入ったら
結婚しなくちゃならないらしいって

言ったんだ………
そしたら、カノンのヤツ……

黙り込んじゃって……

驚くなよ!落ち込むなよ!って
念を押しておいたんだが……」

リサ:
「そう言う事だったのね…」

義人:
「リサ、どう言う事なんだ?」

リサ:
「ふふふ、たぶん大丈夫よ
きっと…
たぶん自分の部屋で寝ているわ」

義人:
「そうなのか?なんで?」

リサ:
「何でもないわよ
心配ないわ
女の子って、ちょっと時間が
必要なの」

義人:
「はぁ…そうなのか……」


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