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MatchingDIVE
【SF 官能小説】

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リサ・クリスティー-4


カノンは半ば強引に
テーマパークに連れていく。

義人:
「カノン、遊園地って
テーマパークじゃないか!?」

カノン:
「平日の午後だよ?
絶対に人少ないよ!
ねっ?いいでしょ?
平日のテーマパークなんて
めったに来れないんだもん!」

義人:
「ああ!分かったよ!」

リサ:
「………………」

ゲートに向かって歩いて行くが
リサは一人ゲートを見つめて
立ち尽くしている。

カノン:
「あれ?リサ?どうしたの?」

リサ:
「え!?いえ……なんでもないわ…」

ゲートを潜り
マスコットと写真を撮る。
リサは浮かない顔をしている。

そこにカノンが話しかける。

カノン:
「ねぇ?リサはテーマパーク
来たことある?」

リサ:
「ええ……一度だけ……」

カノン:
「そうなの?義人は?」

義人:
「俺は子供の頃よく来ていたけど」

カノン:
「ふ〜ん…私は年四回くらいかな〜
ねぇ?何処から廻る?
私はクマのポーさんからが良いな」

カノンだけが妙にはしゃいでいる。

義人はミサを想い
リサはユキトを思い出していた。

結局二人は
カノンに引っ張り回される形で
パーク内を廻り
日も暮れる。

カノン:
「日も暮れちゃったね?
これからどうする?
夜のパレードは綺麗だよ♪
それを見てから解散しようか?」

義人:
「カノン……悪い!
俺は今日は止めとくよ……
なんだか気分が良くなくて……」

カノン:
「え!?そうなの?
リサはどうする?」

リサ:
「ごめんなさい……
私も何だか気分が優れないわ……」

カノン:
「そうよね……今日は二人とも
何だか楽しくなさそうだったし」

リサ:
「そんな事ないわ、でも
ごめんなさい……
誘ってくれてありがとう…」

カノン:
「いいの!いいの!
私が無理に誘ったんだから!
気にしないで」

義人:
「カノン、俺、今夜はルームには
行けないから……」

カノン:
「わかった……リサは?」

リサ:
「そうね♪行けたら行くわ……」

カノン:
「じゃー今日はこれで解散ね……
また…あした……」

三人はログアウトしていく。


義人は夕食を済ませ
ベッドで寝転がり
ミサの事を思い出していた。

「ミサ………
何処に居るんだろう………

元気にしているのかな?」

ミサを想い眠ってしまう。

その頃
フレンドルームでは
カノンが皆と会話をしながら
リサを待っていた。

「カーブ………」

「ん?なんだ?」

「最近、ユキト……
義人の様子が変なの……
元気が無いって言うか
何かを思い詰めていると言うか」

「そうなの?
俺には解らなかったけどな〜」

「義人に何かあった?」

「え!?」

「カーブ!
何か知っている事が
あったら教えて!」

「何かって…言われても…
俺はただ……」

「何か知っているの!?」

「いや、知っていると言うか
………んんん………」

「カーブ!何でも良いから教えて!
私、心配で仕方ないの!」

「そうだな…でもな…
よし!良いか?絶対
落ち込んだりするなよ?」

「うん!大丈夫!
絶対落ち込んだりしない!
約束する!」

「実はな……」

結局、その日
リサもフレンドルームに
来ることはなかった。


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