別れの朝-1
別れの朝、8時に起きて、ホテルの朝食を2人で食べる。
麻衣は、寂しくて泣きそうな顔になっている。
食事を終え、部屋に戻る。
裕哉がシャワーを浴びるために、バスルームに入る。
しばらくすると、バスルームのドアが開いて、裕哉が麻衣に声を掛ける。
『麻衣ちゃん、バスルームに来て、チンポを咥えてくれない?』
突然のことで、麻衣は驚く。
『え、、え、、はい、すぐに行きます。』
と答えて、麻衣は服を脱ぐ。
そして、裕哉がシャワーを浴びているバスルームに入る。
中に入って、裕哉と裸で抱き合ってキスをする。
『無理言ってごめんね。どうしても、最後に麻衣ちゃんに咥えて欲しくなっちゃって。』
『ううん、嬉しいです。』
裕哉は、麻衣に咥えてもらい、恍惚の表情を浮かべる。
そして、
『麻衣ちゃん、麻衣ちゃん、』
と言いながら、麻衣の口に発射してしまった。
麻衣は、裕哉の精液を当たり前のように、飲んでしまう。
『麻衣ちゃん、好きだよ』
そう言って、裕哉は麻衣を抱きしめる。
『私も、、、』
麻衣は、嬉しい気持ちと、寂しい気持ちが入り交じって、泣いてしまった。
荷造りを終え、ホテルを出る。
バス乗り場は、目の前の中央駅の横にある。
バス停まで、麻衣は見送りに来る。
『明日は、早めに駅に行って、ホームを確認するんだよ。』
『はい。』
『電車に乗ってしまえば、確実にフランクフルト空港に行けるから。』
裕哉は、麻衣の明日の行動を心配しながら、去って行った。
麻衣は、ホテルの部屋で、1人ポツンと過ごす。
お昼を過ぎると、中央駅の構内に行き、ドーナツとか飲み物を買ってきて、部屋で食べる。
一昨日に行った、市庁舎まで行って、また、からくり時計を見ようかな、とも思ったが、ホテルから出る気にはなれなかった。
裕哉との旅の一部始終を思い出す。
ストックホルムの衛兵交代、豪華客船の船室、タリンの旧市街、ノイシュヴァンシュタイン城など、見るものすべてが刺激的で新鮮だった。
裕哉と出会わなかったら、これらの素敵な場所には、1つも辿り着けなかっただろう。
同時に、裕哉とのセックスも、忘れられない。
裕哉とのセックスは、女に生まれて良かったと思うほど、最高だった。
裕哉に抱かれている時のことを思い出し、ちょっと濡れてしまう。
服を脱いで、自分で乳首を刺激する。
そして、秘部を指で撫でる。
クリトリスを触りながら、
『裕哉さん。』
と、声に出してしまう。
結局、夜も、中央駅構内の売店で、適当に買って来て、ホテルの部屋で食べる。
もう裕哉は、日本へ向けて、機上の人になっているだろう。
その日、麻衣は、裕哉に抱かれている様子を思い出しながら、何度も何度も、自慰行為に耽った。
その頃、日本へ向かう機内で、裕哉は麻衣のことを思い出していた。
可愛くてスタイルが良くて、そしてセックスの相性が良かった。
1人で何の計画も立てず、海外に来るという無鉄砲なところもあるが、それでも、可愛いと思った。
本当は、もっと一緒に居たかった、と思いながら、機内で眠ってしまった。
あんな女の子が、彼女だったらいいな、と心底思った。