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女子大生 麻衣の冒険1
【OL/お姉さん 官能小説】

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急遽、フィンランドからエストニアへ-1

フェリーを降りて、裕哉は思案した。
まだ午前の早い時間帯である。

ターミナルの外には、トラムの駅がある。
ヘルシンキの市内には、歩いても行ける距離である。

麻衣は、周囲の景色を見渡し、スマホで写真を撮っている。

ホテルに行っても、チェックインは出来ない。
だったら、このままフェリーを乗り継いで、エストニアに行ってしまおうか。

幸い、今日のホテルは予約していない。

麻衣を連れて、隣のフェリーターミナルに向かう。
エストニアのタリンまでの乗船券を購入する。

『ヘルシンキに泊まるのはやめて、エストニアのタリンまで船で行くから。』
と、麻衣に伝える。

麻衣は、エストニアと聞いても、ピンときていない。

セックスをしていたので、フェリーの朝食は食べていない。

朝食の時間は、食事を食べず、麻衣の身体をいただいていた。

2人とも、空腹なので、ターミナルの中にあるカフェで、簡単な食事をとる。

フェリーを待つ間、麻衣はスマホで、エストニアのタリン旧市街を検索している。
いくつか画像が表示されている。

『わぁ〜、綺麗! 今から、この場所に行くんですか?』
と、麻衣が聞いてくる。

『そうだよ。フェリーを降りたら、もう目の前が、この景色だから。』

そして、11時発のフェリーに乗り込む。
これは、豪華客船というのではなく、普通の連絡船のようなものである。

13時ちょっと前、エストニアのタリン港に到着。

港から旧市街までは、徒歩で行ける。
まずは、旧市街の入り口、“太っちょマルガレータ”を目指す。

“太っちょマルガレータ”というのは、愛称であって、昔の砲台である。
これが、旧市街のランドマークみたいな感じになっている。

これから旧市街へは登り坂になっている。
10分ほど歩いて、観光インフォメーションを見つけ、中に入る。

ここで、今日のホテルを、見繕ってもらう。

スタッフが、3つリーフレットを出してくる。
そのうち、旧市街の中にある、ホテルを選択する。

スタッフが、ホテルに電話を入れてくれる。

『もうチェックイン出来るそうよ。1泊65ユーロだから。』
と言ってくれたので、まずはホテルに向かう。

歩いて、2〜3分でホテルに到着。
すぐにチェックイン完了。

ちょっとベッドで横になる。

しばらく休憩をして、外に出てみる。
旧市街は、丘の上にあるので、一番の高台、いわゆる展望の良い場所まで歩いて行く。

10分ほど歩いて、展望台に到着。
ここからは、タリンの旧市街が一望できる。

赤茶色の屋根の家が広がり、まるで絵本の世界に飛び込んだようである。
息を飲む美しさで、麻衣も見とれている。

『凄い。』
とか、
『綺麗!』
という言葉しか出てこない。

景色を見とれている麻衣の肩を抱き寄せる。
麻衣は、頭を裕哉の肩に傾ける。

裕哉は、麻衣のことが、どんどん可愛くなってきている。

そして、この美しい景色の前で、キスをする。
麻衣も、キスを拒むことはなく、唇を合わせてくる。

それ以降、一緒に歩くときは、麻衣は手を繋いでくる。
裕哉も、悪い気はしなかった。

途中、旅行代理店があったので、そこに入る。
そして、ミュンヘン行きのチケットを2枚購入する。

明日の午前のフライトである。

旧市街にあるレストランで食事をして、麻衣はお土産物を物色している。
時折、カフェに入るが、どこでもみんな同じようなものを飲んでいる。

店員さんに聞いてみると、“ホットワイン”だと言う。
裕哉と麻衣も、ホットワインを注文してみる。

ほどよくアルコール分が飛んでいるせいか、飲みやすい。
それで、どんどん飲んでしまう。

『これ、美味しいですね。』
と言いながら、麻衣も、どんどん、おかわりしている。


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