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女子大生 麻衣の冒険1
【OL/お姉さん 官能小説】

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裕哉との出会い-1

麻衣は、思い切って声を掛けた。
『日本の方ですか?』

『そうですけど?』
と、返ってくる。

麻衣は、ホッとした。

『市内に出たいんですけど、行き方が分からなくて・・・ご一緒していただけませんか?』
『俺はバスで出ますけど、それでよければ。』
と、言われ、麻衣は承諾する。

ストックホルムの空港は、市内に出るのに、タクシー、バス、鉄道の3種類ある。
一番安いのが、バスである。

その男は、空港内のインフォメーションセンターに向かい、英語で話しかける。

『Where can I take a bus ticket ?(どこでバスのチケットは買えますか)』
『Here.(ここよ)』

『Do you have any promotions ?(何か割り引きサービスはやってますか)』
『No, but we will have it next month.(いいえ、でも来月にはやると思うわよ)』

そんな会話をして、バスのチケットを購入した。

淀みなく英語を話すその男を、麻衣はじっと眺めていた。
ごくごく普通の顔立ちで、決して悪いことをするような人ではなさそうだ。

バス代を渡そうとすると、その男は、
『いいよ、気にしないで。』
と言って、受け取らなかった。

2人でバスに乗り込む。

バスが発車すると、2人は名前や年齢など、簡単な自己紹介をした。

『学生さん?』
『はい、大学4年生です。』

『裕哉さんは、1人旅なんですか?』
『うん、旅行が唯一の趣味でね、連休がとれると、きままに、フラリと出掛けてしまうんだ。』

そして、
『1人で旅行ですか?』
と、裕哉が聞いてくる。

『はい。行きと帰りの航空券だけ買って、あとは自由きままな旅をしたいと思って。』

それを聞いて、裕哉は危ないな、と思った。

海外を1人旅する日本人は、ほぼ間違いなく女性である。
裕哉は、けっこうな頻度で海外旅行に行くが、日本人男性の1人旅を、一度も見たことがない。

女性の方が度胸があると言えば聞こえがいいが、無謀とも言える。
異国の空港で、初っ端から、市内に出る手段を確保出来ていない段階で、かなり危険だと言える。

それにしても、遠く離れた土地で、いきなり日本の女性に声を掛けられ、裕哉は驚いた。
しかも、ミディアムボブの黒髪、真面目そうで、けっこう可愛い女の子である。
ジーンズにパーカーという格好も、全然、派手ではなく、化粧も薄く、好感が持てる。

バスは、40分ほどで、ストックホルム中央駅に到着した。
2人は、バスを降りる。


辺りは、もう暗くなっている。

『俺は、あそこに見えるホテルを予約してあるので、じゃあ、これで。』
と、裕哉は、行こうとした。

すると、麻衣が、非常に心細そうな表情をする。

かと言って、麻衣のホテル探しに付き合うつもりもない。
こんな中心部で、飛び込みでホテルに入ったら、安く見積もっても1泊3万円は取られる。

裕哉は、かなり早めに予約をしたので、1泊で14,000円で予約出来た。
しかし、飛び込みだと、定価、いわゆるラックレートで提示される。

麻衣とラインを交換して、
『何かあったら遠慮なく連絡をください。出来る範囲で、手助けするので。』

そう言って、麻衣と別れて、ホテルまで歩いて行く。

麻衣は、ストックホルム中央駅の周辺にあるホテルに飛び込んで、空室を確認するつもりのようだ。

ただ、中央駅周辺には、スウェーデンのブランドホテルばかりで、かなりの値段なのを、裕哉は知っていた。
だから、裕哉は、メインストリートから1本外れたところにある、マイナーなホテルを、早めに予約しておいた。

ホテルに入り、チェックインを済ませる。


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