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香澄の本性
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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思いがけない出来事 2-6

「わたしが小さい頃は自分の部屋なんてなかったもの。
 だから、安心して一人になれるのはトイレの中だけ。
 それでも小さい家だったから、声が漏れないように必死だったし、
 あまり長居もできなかったから、いつも中途半端。
 だからわたしは、夜、散歩をする習慣をつけたの。」

「夜の散歩、ですか?」
美奈子は驚いて香澄の顔を見た。

「ええ。もちろん、目的はオナニーよ。
 近くの公園や人通りの少ない路地裏。
 オナニーだけじゃなくて、露出することにも興味が出てきたしね。」
「露出も始めたんですか?」
「ええ。だって、誰かに見られるかもしれないと思いながらオナニーをしていると、
 そのドキドキ感がたまらなくなってくるのよ。
 そのドキドキ感をもっと味わうために下着を脱ぐ。
 そのうちに、下着をつけないで散歩に出かけるようになったわ。
 そして、周りに誰も近づいてこないことを確かめて、着ている服を脱ぐの。」
「全裸、ですか?」
「ええ、そうよ。街の中で、全裸になっちゃうの。」
「あ、あの、香澄さん。それって、いったいいくつの……。」
「小学生よ。小学校の高学年。」
「小学生で露出、ですか?」
「ええ。これでも、オッパイも周りのみんなよりも早く大きくなっていたし、
 下の毛だって早かったわ。
 誰かに見られたら、高校生くらいには見られたかもね。
 あ、顔は童顔のままだったけど。」

「顔は小学生、身体は高校生、ですか?」
「ええ。どこかの探偵みたいね。でも、反対よりも遥かにいいでしょ?」
「顔は高校生、身体は小学生?……。確かに。」

「でね、それだけじゃだんだん物足りなくなって、全裸の散歩にもチャレンジしたわ。
 近くの公園までの往復。」
「え〜?途中で脱ぐんじゃなくて、ですか?」
「ええ。家から全裸で、近くの公園まで行って、そこの砂場で転がり回って。
 砂だらけのままでオナニーするの。
 その後、水飲み場で身体を洗って、家まで帰る。誰にも見られないようにしてね。」

「それも小学生ですか?」
「ううん。全裸散歩は中学時代だったかな。」
「誰かに見られたりとか、本当に無かったんですか?」
「一度だけ、公園で見つかりそうになったわ。」
「一度だけって、じゃあ、何回かしたっていうことですか?」
「そうね。一度で病みつきになったって言うか……。
 だんだん、ううん、どんどん、ね。
 どんどんエスカレートするものよ。性的な欲望っていうのは。」
「他のことよりも?」
「ええ。だって、気持ちいいでしょ?生きていて一番幸せになれる感覚だもの。
 もっともっとって、エスカレートして当然だわ。
 特に新しいことを知り始めたら、もうブレーキは簡単には効かないわ。
 そもそもがブレーキなんか掛ける気がないのかもしれないけどね。」

香澄の赤裸々な告白に、美奈子はいつの間にか夢中になっていた。
「ねえ、美奈子ちゃん。わたしの話よりも……。」
「あ、そ、そうでした。目的が違いましたよね。
 香澄さんも……。いいんですか?真奈美ちゃんの様子、見てなくって……。」
「あら、わたしは何の心配もしていないもの。
 あ、興味はあるわよ。女としては当然だけど、もちろん母親としても。
 ああ、でも、今じゃ同じ女としての興味の方が強いかもね。
 まあ、それに、うちの人だけじゃ心配なこともあるけれど、
 潤一さんも、敏明君もいてくれてるわけだし。
 それに、征爾さんだって、もうそろそろ戻る頃でしょうから……。
 4人に任せておいて、何の心配もないわ。」

「信じてる、んですか?」
「真奈美のこと?信じてるって、難しい言葉よね。信じていても心配は心配よ。
 ほら、ギリギリを追及するとか言って無理する子もいるわけでしょ?
 だから、親は子どものことはずっと心配だわ。
 でもね、それでも信じているものよ。
 裏切られても、失敗しても、何があっても、信じている。
 それが親なのよ。」
「それが親……。お母様も、お母様もそうなのでしょうか。」
「美奈子ちゃんも、紗理奈さんも、そこを確かめたいのよね。きっと。」
「はい。」
「子どものことよりもセックスの方に流されるような親なのか、
 どんなことがあっても子どものことを、
 信じていても、心配し続ける親なのかどうか。」

「はい。わたしはこの頃、お姉様が、お母様のことを、
 疑いの目で見ていることを気にしていたんです。
 それでお父様に相談して……。
 そうしたら、お父様が、時には荒療治も必要だって。
 お前も逆療法で立ち直ることができた。
 お母様も、ギリギリのところまで追い詰められた時に、
 本当の姿を見せるだろうって。」
「そうだったの。征爾さんらしい発想かもしれないわね。」
「はい。で、いろいろと考えて、暴漢たちにレイプされ、
 わたしが命の危険にあうような場面を設定しようということになったんです。」
「それでリアリティーを高めるために、美奈子ちゃんはギリギリにチャレンジした。」
「はい。でも、わたしのギリギリチャレンジは、
 前からやってみたいなって思っていたことで。
 で、ちょうどいいタイミングかなって思って。」
「そっか。一石二鳥を狙ったっていうわけね。」
「はい。まさか香澄さんまで巻き込むとは思ってもいませんでしたけど。」


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