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アイドリング2ndシーズン
【フェチ/マニア 官能小説】

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アイドリング2ndシーズン-8

チャプター8



 それから一週間が過ぎた頃、友里は以前よりも忙しい日々を過ごしていた。バイト先のレンタルショップの売り上げが急激に伸び、しかも女子スタッフでなければ務まらない業務が増えたからだ。

「いらっしゃいませ」

 レジに立つ友里はにこやかに相手の男性に頭を下げた。常連客だ、とすぐに察して心の準備をしておく。

「いつもありがとうございます」

「一泊二日で借りたいんだけど」

「かしこまりました。そうしますと通常料金とは別に深夜料金が発生しますが、いかがなさいますか?」

「いいよ。いくらでも払う」

 常連客の男性が落ち着かない様子でポイントカードを提示すると、それを受け取った友里が慣れた手つきで処理をする。

「カードをお返しします」

 バーコードを読み取った直後、友里は男性客とアイコンタクトを交わした。

 彼がレンタルしたのは『時間』であり、『友里』だった。つまり、友里を独り占めにできる権利をお金で買ったのだ。

 レンタル期間中であれば、客は友里に何をしてもかまわない。一時間単位で借りることも出来るし、今のところは最長で二十四時間までならレンタル出来る。

 最初に相手をした客は中肉中背の男性だった。会社の重役で、友里のことを二時間だけレンタルして無人の会議室に誘い、膝枕をしてくれと頼んできた。

 それだけで満足なのかと友里がたずねると、若くて美人の女の子の脚が好きなのだと男性が言うので、二時間のほとんどを膝枕に費やした。

 二人目の男性客は職業こそ明かさなかったが、相当なストレスと性欲を抱えているらしく、レンタル期間三時間のところを六時間まで延滞し、深夜の公園の男子トイレで友里の体をむさぼってきた。

 公園には遊具があり、そこに寝泊まりしているホームレスの姿も見られたが、友里は客の男に指示されるままバイブオナニーをホームレスに見せびらかし、ブランコや滑り台にその痕跡をわざと残していった。

 そんなふうに指折り数えてみたら、友里はこの一週間で三十人近くの客を相手にしていることがわかった。正確な人数は把握できていない。

「じゃあ、そろそろ行こうか」

 一泊二日で友里をレンタルした先ほどの男性客は、駐車場に停めてあった車の後部座席に友里を押し込むや否や、乱暴にドアを閉めて舌舐めずりした。

「友里ちゃんの誕生日を一緒に祝ってあげようと思って、今日はプレゼントを持ってきたんだ」

 友里の誕生日が近いのはほんとうだ。だとすると苺と生クリームたっぷりのバースデーケーキでもくれるのだろうか。甘いものは罪悪感を伴うが、遠慮なく受け取ることにした。

「気に入ってもらえると嬉しいんだけど」

 そう言って男性から渡されたのは四角い箱で、やっぱりケーキなんだと思いながら蓋を開けてみると、なんと、友里もよく知る人気のバッグが入っていた。


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