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下屋敷、魔羅の競り合い
【歴史物 官能小説】

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艶之進、奮う肉刀-9

「それでは、見届け人、入りませいっ!」

 すると、医者の風体の男たちが十人ほど、ぞろぞろとやってきて座敷の隅にかしこまった。用人が声を続ける。

「この魔羅くらべは、半刻の間に何度女に気をやらせるかを競うものである、ということは先に申したが、これら見届け人たちが皆の間を巡回し、腰元の乱れ具合を観察して紙に書き留める。声を発せずして気をやる女もたまにはおるが、左様な場合も彼等は見逃さぬ。息のつぎ方、汗のかき方、身体の反り具合、足指の曲げ方など、女人の気をやる様を間違いなく看取ることが出来るよう鍛錬を積んでおる。けして見誤ることはない。おのおのがたは安心して相方に挑むがよい。よろしいか?……、よろしいな。それでは……」

 用人が奥様に目をやった。綾乃は鷹揚にうなずく。用人は勢いよく扇子を振り開くと頭上に高々と掲げ、

「交わりかた、始めぃっ!」

 甲高く叫び、扇子を打ち振った。
 たちまち腰元たちは申し合わせたように男たちの下帯を脱がしにかかった。艶之進のつけていたものも手際よく外され、青大将もかくやという陰茎が露出すると、美沙は布団に仰向けに身を横たえ、両脚を惜しげもなく開いて片腕を差し出した。

「さあ、参られませ……」

 艶之進は突っ立ったまま美沙の女陰に見とれていた。陰毛は生えるにまかせているわけではなく、陰戸の上部だけに形よく刈り込まれていた。陰唇の左右には一本の縮れ毛とてなく、毛切れの心配はまったくないといってよかった。
 周囲から嬌声が上がり、見ると、隣では二倫坊が早喜を押し倒し、音を立てて乳房に吸い付いていた。向こうでは小夜之丞が大女の満に取りすがり、おもむろに耳に舌先を差し込んで弄び始めていた。目の前では力蔵が仰向けになって女の尻を顔の上に乗せ、さっそく女陰に舌を這わせていた。女は既に天を衝いている真珠入りの魔羅を舐め回している。

「いかがなされました? さあ、お抱きあそばせ……」

 美沙の声に艶之進はハッとした。

「むむ、こうしてはおられぬ。いざ、まいるぞ!」

 池に飛び込む蛙(かわず)のごとく、艶之進は身を翻して美沙の柔肌に取り付いた。
 美沙の身体は上物(じょうもの)だった。ほどよい肉付きで、きめ細かな肌は、岡場所女郎の商売で荒れた肌とは段違い。寝ても崩れぬ乳房を揉んでみると、柔らかながら掌を押し返す弾力もあり、その肉体は見た目通り、いや、思った以上に若々しかった。艶之進は心ゆくまで新鮮な乳房の感触を楽しんでいたかったが、決められた刻限までに相手を絶頂まで押し上げなければならない。それも何度もだ。
 艶之進は乳首のしこり始めた乳房に分かれを告げ、女陰に顔を近づけて、淡い鴇色の鮑(あわび)に舌を這わせた。

「あううっ」

 美沙は色っぽい喘ぎを漏らし、太腿で艶之進の顔を挟み込む。彼は大きく舌を動かし、徐々に弛み始める陰唇を盛んに舐め上げた。秘薬の効果も現れだしたのか、膣口からは米の研ぎ汁のような愛液がトクリとこぼれ始める。

「ううぅっ」

 美沙の喘ぎが高くなり、顔を挟んでいた太腿が開かれて、かわりに彼女は股の付け根を(もっと舐めて)というようにせり上げてきた。艶之進はここを先途と膣口に舌をねじ入れ、鼻の頭でおさね(陰核)を小突き回した。

「は……あっ」

 美沙の腰が上下に揺れ、愛液の溢れ方が著しくなった。艶之進の攻め方が上手いのか、はたまた秘薬の効き目が凄いのか、ともかく後から後から淫水が秘裂より湧き出し、艶之進の口から顎にかけてが淫らな汁で濡れそぼった。彼の魔羅は意馬心丹の効能も手伝い、すでに腹を叩かんばかりに滾り立っていた。身体をずらして怒張を美沙に握らせると、彼女はそのあまりの容積に一瞬手を引いた。が、再度導くと、今度はしっとりと指を絡ませてきた。

「ま……あ、何て見事な……」

 硬さでまず驚き、頭を起こして怒張を目にすると、六寸の猛りに度肝を抜かれた様子だった。それに気をよくした艶之進は、魔羅の先端でグッと傘を開いたものを美沙の女陰に押し当てると、その肉厚の亀頭で陰唇をこすり始めた。竿に手を添え縦横無尽に下の唇を刺激してやると、美沙は腰をせり上げて早くも亀頭を飲み込もうとしたが、艶之進は逆に腰を引き、代わりに雁首でおさねをコチョコチョと弄んだ。

「ああ、意地悪……。でも、気持ちいい……」

 美沙は鼻を鳴らして艶之進にすがりついてきた。ひとしきり亀頭でおさねをこねくり回していたが、頃合いはよしと踏むと、艶之進は長大な一物を美沙の中に埋没させることにした。

「うっ……」

 張りつめた亀頭が膣口をこじ開けて侵入すると、美沙は上体を伸ばして逃げようとした。艶之進は彼女の両肩に手を回して押さえつけ、腰をググッと沈み込ませる。

「…………!」

 美沙の口が大きく開いたが、声は漏れずに、ただ、めくれ返った舌の根がひくついている。艶之進が腰を細かく前後させ、侵入の度合いを深めると、美沙はさらに逃げようとした。が、肩を押さえられ、ままならない。そして艶之進が腰をもう一押しすると、さしもの長尺物がズッポリと美沙の中に収まってしまった。

「っはああぁ……」

 美沙は激しく息を吐くと、小粒な木苺を実らせた乳房を上下させて呼吸を繰り返した。そして、艶之進が微妙な腰づかいで怒張を蜜壺の中で往復させると、甘く喘いで男の背に腕を回した。
 艶之進が攻めを繰り出しながら右隣の様子を伺うと、二倫坊は女に浅く挿入したまま早腰で攻め立てている。秘壺の入り口付近にある女の感じやすい部分を亀頭で刺激しているのだろう。加えて、やつの魔羅に記された『火』の字の部分がわずかに盛り上がり、そこが何度も膣口をこするのか、女は早くも喜悦の声を高めている。


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