男たちの餌食-7
麗子が突然、口を挟んだ。
「香澄に何をさせるつもり?」
「今言ったろう。美奈子のオマ〇コの中の急所を香澄に探させるんだ。」
「その双頭バイブを使って?」
「ああ、そういうことだ。」
「無理よ。」
ベッドの上で、大輔にされるがままにされていると思われた紗理奈が叫んだ。
「なんだ、今度は紗理奈か。大輔のペニスはもう少し待っているんだな。」
「そんなもの、待ってやしないわ。
それより今の話だけれど、
そもそもその双頭バイブはレズプレイのために作られたものよ。
曲げやすいように柔らかな素材で作ってある。
そんなグニャグニャしたもんで、
美奈子のオマ〇コの中にある急所なんか見つけられるわけないわ。」
「やってみなきゃわからないだろ。
それともお前は可愛い妹を見殺しにするつもりなのか?」
田辺は自分の立場も忘れ紗理奈を責めるような口調になった。
「あなたが言っている急所と言うのはわたしにもなんとなくわかる。
でも、その双頭バイブじゃ無理なのよ。」
「無理?なぜ無理だと言えるんだ。」
「前に……。前に美奈子と試したことがあるの。
そうよ、わたしが腰に付けたペニスバンドで美奈子を責めていた時、
美奈子が突然言ったの。凄い場所があるって。」
「紗理奈が美奈子とレズプレイ?ほ〜。詳しく聞きたくなるような話だ。」
香澄は双頭バイブの片側を股間に突っ込まれたまま、突っ立っていたが、
バイブとくねりの機能のスイッチは入ったままだった。
(あ、いい。これ。あん、懐かしい。もっと、動かしたい。)
田辺はそんな香澄の存在を忘れたように紗理奈と麗子の話に夢中になっていた。
紗理奈は田辺の言葉を無視して続けた。
「美奈子に、もう一度って言われて、何度も探ったけれど、
なかなか見つけられなかった。
急所を見つけたのは偶然だったのよ。
で、わたしにもそういう場所があるのかなあって言ったら、
美奈子が、じゃあ一緒に探そうよって言って、
その双頭バイブを持ってきたの。
そのバイブはそれなりに気持ちはよかったわ。
身体を絡み合わせながら股間を擦り付けるより数倍は良かった。
男の代わりもそこそこはしてくれるしね。
でも、オマ〇コの中にある急所はとうとう見つけられなかったのよ。」
「おそらく紗理奈のいう通りだわ。
征爾のペニスで探られた時にわたしもそれを感じるわ。
だから、きっと、急所を探すには、征爾並みの硬さと長さが必要なのよ。
紗理奈が使ったペニスバンドは、お父様のペニスを模したものよ。
硬さも太さも、形も、征爾のものと瓜二つ。
あれだったらおそらくオマ〇コの中を細かく探ることもできるわ。
でも、その双頭バイブじゃあ無理よ。」
田辺は母娘の話を半ば呆れながら、しかし、股間を熱くしながら聞いていた。
「征爾のペニスと同じような硬さと長さをしたペニスバンド?
そんなものがあるのか?」
「ペニスバンドは女が男役に徹して女を責めるために作られた道具。
わたしや紗理奈が美奈子を責める時に使うため、征爾が特別オーダーしたものよ。
夫が自分のペニスを型取って、硬さや太さもデータ化して。」
「なるほど。娘だけじゃなくやはり父親もそろって変態と言うわけだ。
じゃあ、そのペニスバンドを使うとしよう。どこにあるんだ?」
「ベッドの下についている引き出しに入っているわ。」
田辺は麗子の言葉に従って、ベッドの下にある引き出しを開けた。
何種類のもバイブやローター、ディルドに混ざって、
他の道具とは明らかに違う、ベルト付きの道具が数点見える。
田辺はその中の一つを手に取って紗理奈に見せた。
「お前が言ってるのは、これのことか?」
「違うわ。形は確かに似ているけれど、それは男が使うものよ。」
「男が使うもの?」
「ええ。完全に勃起しない男を助けるためのもの。
中が空洞になっているでしょ?
そこに男が自分のペニスを入れて使うのよ。
萎えてしまったり、太さや長さの足りない分を補ってくれるものよ。
我が家には必要のないものだわ。」
麗子と紗理奈の話を聞きながら、田辺は、
征爾の自慢話を聞かされているような気分になってきた。
「そうか。征爾は今でもギンギンと言うことか。
羨ましい奴だ。
だから媚薬も、それほど強いものは必要じゃないってことか。」
心なしか田辺の声から力強さが消えた。
追い打ちをかけるように紗理奈が言った。
「お父様だけじゃないわ。
弟の敏明だって、お父様に負けないほどのものを持っているわ。
長さも太さも、硬さも持久力も。そして何よりも若さがある。」
「自分たちの置かれている立場も忘れて身内の自慢話とは、
本当におめでたい奴らだ。
で、美奈子を助けることのできるペニスバンドは一体どれなんだ。」
「あなたが持っているディルドの隣にあるやつ、そう、それよ、
それならば、美奈子のオマ〇コの中の急所を見つけられるかもしれない。」
「そうか。これか。なるほど。確かに硬さと言い、形状と言い、男のものそっくりだ。
征爾のものがもとになっていると考えるとぞっとするがな。
ん?おい、このペニスの付け根にある、短いでっぱりは何だ?」
ぞっとすると言いつつも、田辺はもともともの性癖、あるいは興味からか、
そのペニスバンドを細部までを調べていた。
「それは、ペニスがぐらつかないようにするために、
ペニスバンドをつけた方の女性のオマ〇コに入れる、言ってみれば支柱だわ。
締まりのいい女がそれを使えば、
外から引っ張ってもそう簡単には抜けないようになるわ。」