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真奈美の性春
【学園物 官能小説】

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真奈美の男たち-1

「先日はいろいろとありがとうございました。」
「こちらこそ。香澄さん。もっと早く連絡いただけるものと思っていましたよ。」
「でも、やはり主人に相談もせずにご連絡するのはどうかと思いまして。」
「あの日、互いに自由に連絡を取り合いましょうとお話ししたじゃないですか。
 ご主人も了解済みですし、うちの麗子や紗理奈とも、
 自由に連絡を取り合っても構わないと。」
「確かにそうなんですが、やはり……。」
「いざとなると気が引けますか。
 それでも連絡をされてきたというのは、何かありましたか?」
「実は、真奈美がようやく主人と結ばれました。」
「ほう、そうですか。それはよかった。
 真奈美ちゃんも、さぞ喜んだことでしょう。」
「はい。ただ、まだ二人とも寝ておりますが。」
「そうですか。いや、紗理奈も麗子も、もちろん敏明も、みんな喜ぶと思います。」
「ありがとうございます。いろいろとお力になって頂いたおかげです。」
「いやいや、何よりです。そうですか。
 あ、そうだ、香澄さん。もしよろしければですが。」
「はい。なんでしょうか。」
「今日、そちらに伺ってもよろしいでしょうか。」
「うちに、ですか?」
「はい。急な話ですが、真奈美ちゃんをみんなで祝ってやりたいんです。」
「真奈美を?」
「ええ。ただし、潤一君も入れた男性陣だけで伺うつもりです。」
「男の方たちだけ?うちの人も入れた4対1、ですか?」
「ええ。真奈美ちゃんに楽園をプレゼントしたいと思いまして。
 代わりに香澄さんには、うちに来ていただければと思います。」
「わたしはそちらに伺うのですか?」
「はい。こちらは女の楽園とでも言えばいいでしょうか。」
「はあ。」
「うちに来ていただければ、麗子と紗理奈、美奈子が香澄さんのお相手をいたします。
 でも、もし香澄さんがお望みでしたら、新メンバーの参加も考えていますが。」
「新メンバー、ですか?」
香澄は一瞬息を飲み、すぐに落ち着き払った声で聴いた。

「ええ。香澄さんのご希望次第です。
 麗子たち女性4名でいいか。それともそこに新メンバーを加えるか。」
「はあ。」
「新メンバーはもちろん男性、を考えていますが。」
「新メンバーが誰であれ、わたしはそちらに伺います。
 すべて征爾さんにお任せしますわ。
 真奈美のこと、征爾さんのプランで祝ってやってください。」

「真奈美さんを祝うのが男性ばかりという点は不安ではありませんか?」
「いえ。何の不安もありません。
 真奈美でしたら、男性4人のお相手もしっかりできると思いますから。」
「さすが。香澄さん。ご明察です。では、こちらはどう致しましょうか。」
「麗子さんと紗理奈さん、美奈子さん。
 3人がいらっしゃるのであれば、きっと楽しい時間が持てると思いますが……。」
「昨夜は欲求不満で寝られなかった、ですよね?」
「はい。おっしゃる通りです。」
ズバリと言い当てられた香澄は電話口で思わず赤くなった。

「では、その欲求不満解消も必要ですね。ちなみに、何人くらいをお望みですか?」
「征爾さんにお任せします。
 わたしが欲求不満でお電話をしたことを見抜いていらっしゃるくらいです。
 相手が女性か男性か、何人いればいいかも含めて、
 わたしの希望を叶えてくださるのでしょ?」
「香澄さん。本当でしたら、わたしがお相手したいところなのですよ。」
「ええ。わたしもそう思っています。」
「では、今日の埋め合わせは近いうちに必ず。
 ただ、今日も、香澄さんをがっかりさせるようなことは致しませんので。
 期待しておいでください。」

征爾は香澄の話し方から欲求不満状態を簡単に見抜いたようだった。
真奈美が雅和を独占し、香澄が入る隙間さえなかったことも、
征爾にはお見通しなのかもしれない。
それらを踏まえたうえで、
香澄ががっかりしないだけの準備はするということなのだろう。

「ええ。征爾さんがわたしをどう評価してくださるのか、それも楽しみです。」
(わたしが何を期待しているか。どの程度の期待を持って征爾の家を訪れるか。
 征爾さんがわたしをどの程度の女、
 どの程度の淫乱ぶりとしてみているかがわかるチャンスかもしれない。)

「では、真奈美さんにお伝えください。みんな喜んでいる、と。
 そして昼過ぎにはそちらに伺います、と。」
「ありがとうございます。」

香澄が電話を切ろうとすると征爾が慌てて付け加えた。
「それから香澄さん。」
「はい。」
「香澄さんも、それなりの準備をしてお越しくださいね。」
「それなりの準備、ですか?」
「はい。身体を合せた回数は少ないですが、
 わたしなりに香澄さんのことは十分に理解できたと思っています。
 過小評価も過大評価もしない。
 香澄さんに必ずご満足頂けるだけの準備をしておきますので。」
「その評価と準備にふさわしい準備をして来い、と言うことですね。」
「はい。ああ、それからわたくしたちも、
 そちらに泊まらせていただくつもりで伺います。、
 香澄さんも、うちの方でお泊り頂くつもりの準備もお願いします。」
「お互いに1泊するということですね?わかりました。では、昼過ぎに。」
「はい。すれ違いになるかと思いますがお待ちしています。」

征爾のいない、征爾の家で一泊することになる。
香澄をもてなすのは、麗子、紗理奈、美奈子の女性3人になるのか、
それとも征爾が用意するという新メンバーとの、未知の時間が待っているのか。

征爾に念を押されるまでもなく、香澄の胸は期待で高まっていった。


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