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捜査中に触られて〜電車編〜
【痴漢/痴女 官能小説】

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張り込み-1

駅に着くと、組織の確認済み構成員はすぐに分かった。カナリヤが服装を教えてくれたのだ。登りホーム側に立っている、確かに写真や動画で確認済みの男だった。

大きめのセカンドバックを持ち、内緒の取り引きにしては目立つ感じのブルーの上着を着ている。咲良は、

【目印なのだろう。】

と思った。咲良は周りの乗客に怪しまれない様に口元を隠し、

『打ち合わせ通りの人員配置で行くわよ!』

とインカムで伝える。捜査官達から、

『了解!』

と返事が来た。咲良が時計を確認していると9時直前に電車がやって来て停車する。ブルーの上着の男が、乗り込むのを確認して咲良は、部下に乗車を命じた。

咲良も乗車しようとしたその時、発車ベルが鳴ると同時にブルーの上着の男は、電車から外に走り出し反対側の下りホームに丁度滑り込んできた電車に乗った。咲良は慌てて、

『反対側の電車よ!』

とインカムに叫ぶとブルーの上着の男の隣の車両に何とか乗車出来た。車両は、時差出勤の影響か満員だった。ブルーの上着の男は、周りを見廻してる様子に見えた。

自分を追ってくる者がいないか確認してる感じだ。それから、おもむろにスマホらしき物を取り出し触り始めた。
部下の点呼を取ると自分以外は、3名しかこの電車に乗れ無かった。

配置した人員の3分の1しかいない。

【油断したかも、まさかあんな行動を取るとは。】

咲良は、悔しく思いながらブルーの上着の男の行動は、張り込みがバレていたのか取り引き時のルーティンなのか判断出来ずにいた。

部下達に張り込み続行を伝え、新しい配置を伝える。何とか3人をブルーの上着の男と同じ車両に行かせたがったがなにせ満員だ、無理をして注意を引けばブルーの上着の男に気付かれる。

部下に慎重に移動するように伝える、二駅の停車時の降車客に合わせて2人が移動出来た。部下よりインカムで、

『確認済み構成員と隣の男が話してます。』

と連絡が来る。咲良の居る車両からは、隣の男の風態は確認しづらいが話している様に見える。咲良は、

『その男は、何か持ってる?』

と部下に聞く。部下は、

『黒いカバンを持ってます。』

と答えた。咲良は少し考え、

『2人がセカンドバックと黒カバンを交換したら、被疑者確保を行う!』

と部下達に告げる。部下達の声がインカムより、

『了解!』

と帰って来た。


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