ある金曜日-5
目を覚ますとシティホテルの明け方で室内にも薄明かりが差し込まれていた。
飯塚はまだ眠っているようだった。
飯塚とのセックスは今までの経験似ないほど、凄いものだったが私と違い過ぎる。
それが率直な感想で、関わり合いを持たないでおこうと思い私は身支度をした。
服をきて、室内を見回したときに目に入ったものが私をぎょっとさせた…
飯塚が寝返りを打った際、かけていた布団がはだけて、飯塚の背中があらわになった…
飯塚の背中には薄明かりでもわかるほど、色彩豊かな流の入れ墨が背中一杯にあった…。
それを見た私は脚が震えはじめたものの、何とか部屋を出た。
”もう…こんな思いは…”それが私の飯塚への思いだった。