思いがけない食料-4
ソフィーはエイジと手を繋ぎ
４人を気にせず
突き進んでいく
４人は慌てて服を着て
エイジたちを追いかける
草原を抜け
再びジャングルへと入り
道のような道を進むと
さっき見つけた場所に到着する
エイジは目を丸くする
「こ、これは畑だ………
いや、畑だったと言うのが正しいか…
と言う事は人がいるかも！？」
エイジは野菜に見向きもせず
そのまま進んでいく
茂みをかき分け
道のような道を進むと
再び目の前が開けて
小屋が目の前に現れる
「やっぱり！」
エイジは小屋の中を覗く
するとエイジは美女たちに
その場にいるように指示し
近づけさせなかった
エイジはゆっくりと小屋に入る
そこには白骨化した遺体が
横たわっていた
小屋の中の様子から
独りで暮らしていたようだ
エイジは涙を流す
独り、ここで死んでいった
と言う事は
この漂流者が助けられ無かった
可能性を意味していたからだ
それを悟ったエイジは
涙が止まらなくなる
遺体からして
亡くなって数年はたっているだろう
何年ここで暮らしていたのだろうか
孤独で苦しかっただろう
色んな感情が込み上げてくる
他の５人も覗いてしまい
悲鳴をあげる
エイジは島の探検を決意する
「このままじゃ救助は来ない
この島の事をもっと知らなければ！」
エイジは畑から唐辛子を数本ちぎって
全員で自分たちの小屋に戻る
今日は獲物が無かったが
唐辛子を得ることが出来た
貝のスープに
唐辛子とヒラミレモンを搾り
皆に分け与える
スパイスが入るだけで
文明を少し感じる事が出来た
エイジは再び
黙々と網を編んでいく
その真剣さに
誰もエイジには近づく事が
出来なかった