女たちの暴走 潤一の奴隷-3
「優しさの裏返しですよ。
例えば、地面に落ちたセミを見つけた時、香澄さんだったらどうしますか?」
「地面に落ちたセミ?ずいぶん唐突な質問ね。
でも、もう、ダメなんでしょ?道端に落ちてるてことは。
可哀そうだから道の端に……。」
「誰かに踏まれないように?」
「ええ。誰でもそうするんじゃない?」
「誰でも?」
「ええ。誰でも。」
「では、それがゴキブリだったら?」
「ゴキブリ?触りたくもないわ。う〜ん。そのまま。」
「麗子さんだったら?」
「そのままよ。じゃなきゃ、足の先で踏みつぶしちゃうかしら。」
「踏みつぶす?残酷ですね。」
「だって、ゴキブリでしょ?誰でもそうするんじゃ……。」
「誰でも、ですか?」
「大概、は、ね、え。」
「セミは踏まないけれど、ゴキブリは踏む。」
「……。」
「誰でも、弱い者には優しくする。
本当に、誰にでも、ですか?」
「えっ?誰に、でも?」
「ええ。相手によっては……。
あるいは、時と場合によっては。
あるいは、その時々の気分で。
人間の行動は変わるもの、じゃないですか?」
「……。」
「今のボクは、動かなくなったセミでさえ、踏みつぶしたい気分なんです。」
「……。」
「さあ。では、香澄さん。麗子さん。そのまま四つん這いになってください。
そうです。お互い、お尻を向け合って。
肘で身体を支えるようにして。はい、そうです。」
気が付くと潤一の手には一本の鞭が握られていた。
「ねえ、動きにくいわ。この手枷を外してちょうだい。」
「いえ、このままです。さあ、もっとお尻を上げて。脚を広げてください。
いや、違います。もっと腰を上げて、です。そう、アナルが見えるように。」
「い、いきなり、なに、を?」
「簡単なことです。香澄さんのお気に入りの双頭バイブ、
香澄さんのアナルに入れるだけですよ。」
「あ、あう、い、痛い。」
「痛い?これだけ潤っていて、痛いはずがない。あなたが拒絶しているだけだ。
さあ、身体の力を抜いて。そうしないともっと痛みが増しますよ。」
「あ、あう。い、いた、あ、あう、うっ。」
「少し出し入れしましょうか?その方が滑らかになる。」
「あ、あ、だめ、あ、あ、あ、い、いい、あ、ああ。」
「では、今度は麗子さんの番です。もう一本の双頭バイブ。麗子さん。アナル。」
「ア、ナル、アナル、なのね?」
「ええ。太さは物足りないでしょうね。
何しろ麗子さんのアナルは、手首までズッポリのみ込んでしまんですから。」
「あ、ああ、う、う、ああ。」
「ほら、香澄さんよりも、簡単に、ずっぽりと……。
まるでお二人にしっぽが生えたようですよ。
では、二人とも、もう少し身体を近づけてください。
そう、もっと。もっとです。アナルに突き刺さったバイブが相手に届く所まで。」
「あん。動きが。ねえ、手枷、外してよ。」
「外したら、その手が悪さをしますから。さあ、もっと後ろです。近づいて。」
「このくらい?このくらいでいいでしょ?」
「いや、お互いのお尻がぶつかるくらいまで近寄ってください。」
「ああ、手枷なんかするから動けないのよ。」
「そうよ。これじゃあ腕が疲れちゃうわ。」
潤一が瞬間、手を動かした。
潤一が振った鞭は、突き上げられた麗子と香澄の尻を鋭く叩いた。
「言いたいことはそれだけですか?
さあ、ちゃんと動いてください。そう、もう少し。はい、そこでいいです。」
「ね、ねえ、潤一君。何を始めるつもり?」
「何を?そうですね。言ってみればイメージチェンジしたボクの姿を見てもらう、
そんなところでしょうか。」
「わ、わたしは、前のままの、優しいままの潤一君が好きだけど。」
「ええ。わたしも同感。紗理奈だって、真奈美ちゃんだって、きっとそう思うわ。」
「麗子さん。本当にそう思いますか?」
「えっ?そうじゃないの?」
「さあ。それは紗理奈さんに聞いてみればわかると思いますが。」
「でも、真奈美だって、きっと同じだと思うわ。」
「香澄さん。自分のお子さんを思う気持ちはよくわかりますが……。
真奈美ちゃんの中にも、別の顔があるかもしれないということは、
考えておく必要があると思いますよ。」
「ちょっと、潤一君。うちの真奈美が何かおかしなところがあるっていうの?」
香澄はキッとした目で潤一を見た。
潤一は鞭の握り手を握り直しながら香澄に言った。
「気分を害されましたか?
でも、それは、ボクに別の顔がある、と言うことと同じだとは思いませんか?」
「真奈美が、あなたと同じだと言いたいんですか?}
「では、香澄さんにうかがいます。あなたはいくつの顔をお持ちですか?」
「いくつの顔って……。そ、そんなもの……。」
香澄の返す言葉には力が感じられなかった。
「さあ、いくつあります?まずは真奈美ちゃんに見せる母親としての顔。
夫である雅和さんに、今まで見せてきた顔。
そして今日、今までの封印をすべて解き放って、
征爾さんに縋り、征爾さんのペニスを求め、悦楽に浸る、淫乱妻の顔。
麗子さんの言うままに自ら身体の隅々までを隠さずに晒し、
女同士のプレイに涙を流してよがる顔。
どうですか?思いつくままに申し上げましたが、まだまだ他にもありそうですよね。
例えば、夫に見られながら見ず知らずの男たちに野外で身体を任せ、
身体中にザーメンを浴びて恍惚の表情を浮かべる顔。それから……。」
「や、止めて。わかったわ。あなたが言いたいこと。
そうよ。わたしにも別の顔がある。潤一君に別の顔があっても当然だわ。」
「ありがとうございます。これで優しいだけの潤一ではなくなることができる。
では、これからは女性どもをいたぶり、
虐め抜く潤一の顔をお見せしたいと思います。」