女たちの暴走 潤一の奴隷-2
「今だってそうよ。今、この場にいるのは欲求不満の熟女が二人。
おそらくその欲望には応えきれない若い男の子が一人。
でも、それを十分に満たしてくれそうな素晴らしい道具が数点。
ね?その場に一番ふさわしい方法を選ぶのが一番いいってこと。
「香澄の割り切り方に、正直わたし、押されているような気がするわ。」
「でもね、麗子。わたし、心の底からそう思っているのも事実だけれど、
そう思うようにしているのも事実なの。」
「無理をしてるってこと?」
「ううん。無理をしているんじゃなくって、
自分に正直に生きようと努めるようにしているってこと。
もちろん、今日初めてそう思えるようになった、言ってみればまだ初心者なのよ。
だから自分で言い聞かせて自分を鼓舞しないとね。」
「そっか。そういうことなら、わたしも今は香澄に任せてみるわ。
香澄に負けないようについていくわ。」
「やだ、麗子の方がはるかに先輩なのに。」
「ううん。今日は……。今日からは先輩も後輩もないわ。適材適所で。」
「そうね。適材適所でいきましょ。
麗子。覚悟しなさいよ。わたし、さっきの双頭バイブで、
あなたのオマ〇コ、壊れるほど刺激してあげるから。」
「香澄も時々豹変するのね。」
「ええ。わたしって結構気分屋なのかもしれない。
基本は好奇心の塊。
そのくせ気分屋だから、一つのことにずっとするよりも色々試したくなるタイプ。
今だって、麗子に対する気持ちはどんどん変わっているの。」
「ふ〜ん。でもまあいいわ。そんな香澄に任せてみるのも面白いかも。」
「麗子もかなりの好きものよね。」
「香澄とおんなじ。好奇心の塊。」
「快楽追及の鬼でもあるでしょ?」
「ええ。お互いに。」
「じゃあ、そろそろボクの出番でいいですか?」
「あ、ごめんね。潤一君。」
「やだ、潤一君。今、完全に存在感、消してたでしょ?」
「はい。まあ、それもボクの存在価値ですけどね。」
「そうね。女二人だけでも楽しめるけど、
潤一君がいてくれた方が、遥かにバリエーションが豊富になるものね。」
「ねえ。やっぱり、潤一君の好きにして。」
「えっ?香澄さんの指示に従うんじゃないんですか?」
「う〜ん。最初は潤一君に麗子のことを虐めてもらおうかと思っていたのよ。
でも、麗子と話しているうちに気が変わったって言うか、
わたしと麗子は、今は、五分と五分なのかなって思ったの。」
「香澄とわたしが五分と五分?
確かにそうね。香澄、なんか自信にあふれているもの。」
「自信にあふれてるかどうかはさておいて、せっかくのチャンスだから、
わたしたち二人を潤君に弄んでもらおうかなって思ったの。」
香澄はそう言うと麗子の手枷を外した。
「いらないってこと?」
「さぁ。いるかいらないかを決めるのは潤一君よ。
わたしは潤一君に隷従しようって決めたの。
じゃあ、そういうことだから。
潤一君。わたしたち、どうすればいい?」
香澄はかなり一方的に、しかも半ば強引にすべてを決め、潤一にゆだねた。
「えっ?どうすればって言われても……。」
「ほら、キスをしろとか、どこどこを舐めろとか。」
「えっ?でも、今更キスでもないような気もするわ。」
「じゃあ、潤一君の前で、二人で楽しむ?」
「ダメよ、それも潤一君の指示がなきゃ。」
「あの、それって、例えばどういうこと、ですか?」
「どういうことって?」
「あ、いや、今言った、二人で楽しむって……。」
「ほら、潤一君、興味あるんだ。じゃあ……。麗子。脚、開いて。」
「えっ?あん。いきなり……。」
「ほら、反対側は麗子が入れて。」
「うふん。じゃあ、香澄も、あ、ああ、そうよ、もっと開いて。
ほら、指で広げてごらんなさいよ。」
「あ、いきなり……奥まで、あ、ああ。」
「香澄。腰、振らないの、はしたないわ。」
「あん、だって、いいところに、ちょうど、ああ、ぶつかって、あ、ああ、いいわ。」
「潤一、君。次、どうすれば、あ、ああ、いい?」
「そうですね。確かにお二人のレズを見ているのも興奮しますが、
好きなようにって放っておくと、お二人でどんどん進めてしまいそうなので……。
せっかくの機会なのに、ボクの存在感が無くなってしまいますからね。
わかりました。主導権はボクが握ります。そのためにもこれを……。」
そう言うと潤一は隠し持っていた手枷を香澄の手首にはめた。
そして麗子の手には、さっき香澄が外したばかりのものをもう一度はめた。
「本当でしたら口枷もしたいところですが、お二人の反応も聞きたいので……。」
「ね、ねえ。ちょっと締め付け方が強すぎない?」
「わたしもそう思うわ。手首が千切れそう。
ねえ、潤一君。もう少し緩く付け直してちょうだい。」
「ねえ、潤一君て、女性には優しいんでしょ?
こんなことするのってタイプじゃないわよ。」
麗子と香澄の頬に、いきなり潤一の平手打ちが飛んだ。
二人は思いがけない潤一の暴力に、ベッドへ顔を伏せた。
「ボクがどういうイメージで見られているかは知っています。
確かにボクにはそういう一面がある。」
「ね、ねぇ、だったら、わたしはいつも通りの優しい潤一君がいいわ。」
「え、ええ。わたしも。真奈美もいつも言ってたわ。潤一さんは優しいって。」
香澄と麗子は互いを支え合いながら身体を起こした。
「ええ。おっしゃることはわかります。ただ、人間は一面ではない。」
「何が言いたいの?」
「ボクにも、こうした残酷な、サディスティックな一面もあるっていうことです。」
「サディスティック?」