佐倉実-3
ずるん・・
すっかり小さくなった棹を抜くと、わたしの女穴からドロドロと子種が流れ落ちました。
結局5回ぐらい射精されてたような気がします。
一度も抜いてないので正確には分かりませんが。
実くんは肩で息をしながら興奮して潤んだ瞳でわたしを見つめました。
「みどり姉さん、俺いま凄い感激してるよ!憧れだったみどり姉さんに
初めての相手になってもらえて・・今までの人生で一番気持ち良いことした!」
わたしは呼吸が乱れたことを悟られまいと余裕の表情を浮かべながら
「ほ、本当はね、もっと女の子のこと思いやりながらしなきゃ駄目よ!
ただ勢いに任せて何回も何回もしていたら絶対嫌われちゃうんだから」
「はい、気をつけます」
「そ、それと膣内に・・何も避妊しないで射精したら女の子は妊娠するかも知れないの
お互いに傷ついちゃうんだよ?ちゃんと避妊対策をしなくちゃ駄目なのよ!」
「はい!次から気をつけます!」
(・・次から?)
「とにかく、ここは片付けておくから体洗ってらっしゃい」
「はい!あ、みどり姉・・」
実くんはわたしに顔を近付けて、チュッと口付けをしました。
「よし!ファーストキスもみどり姉さんとだ」
不意をつかれ唇を奪われたものの、年相応に喜んでいる実くんを見ながら
なんていうか若さ溢れる一連の初々しい行動を可愛いなと思ってしまう一方で
浴室に向かう実くんの後ろ姿がどことなく凛々しくなっているのに気付きました。
年上女性との性交渉を通じて男の子から大人の男性への階段を一つ上った実くん。
その初体験の相手としてわたしは彼の中で記憶され続けるでしょう。
そう思うと少しだけ嬉しい気分になり小さく微笑んでしまいました。
(ああ、そういえば)
自分の局部へ手を当てると青臭い子種がべっとりと纏わり付いてきました。
(すごい濃ゆい)
ティッシュを手に取りしばらく拭き取っても流れ出てくる実くんの赤ちゃんの素。
たとえ世代が離れていても若い男女の交わりの結果は形となって現れるものです。
(まだまだ垂れてくるわ。本当に避妊だけはしっかり注意してあげなくちゃ!)
わたしのお腹の中で必死に卵子を探し泳ぎ回る実くんの元気な若い精を感じながらも
部屋の片付けを終えたわたしは、さっき実くんが美味しいと言ってくれたハンバーグを
いくつか余計に作ってラップに包み冷蔵庫に入れておきました。
鼻歌を歌いながらシャワーを浴びている実くんのシルエットを浴室のドア越しに眺め
今日のことを切っ掛けに自信をつけた実くんに同世代の彼女ができるのを期待しつつ
書置きメモを残して静かに佐倉さん宅を後にしました。