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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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奪還-9

「もう大丈夫だ。辛かったろう?」
その言葉に沙織は口を押さえて泣き始める。吉川はしゃがんで沙織を抱きしめる。
「事情は後で聞く。取り敢えず接客している事にするんだ。この部屋に隠しマイクとかあるか?」
「ないはずです。」
「そうか。じゃあソファに座っててくれ。救出作戦に入る。他の子らもこの店に?」
「は、はい…。」
「分かった。」
沙織は体を小さくしてソファに座る。

「吉川です。本人確認しました。根本沙織でした。他の子らもこの店で働かされている模様です。」
電話の先には近くで面パトで待機している若菜だ。
「了解。30分後に突入する。」
「了解。」
同時に若菜は渡嘉敷に電話をして清水らを炙り出す作戦も開始する。

電話を切った吉川。不安げな目で見つめる沙織の隣に座る。
「やられたのは覚醒剤か?」
「はい…。他に粉とか…」
腕にある注射痕を見て悲しげな目をする吉川。
「どのぐらいのペースで?」
「ほぼ毎日…」
「…」
ほぼ中毒状態だ。吉川は清水への怒りと沙織への同情が入り混じった複雑な心境になり苦しくなる。
「ゆっくりリハビリして早く仕事に戻らないとな。」
吉川がそう言うと、沙織は弱々しい声を絞り出す。
「麻薬漬けになった人間が警察に復帰するなんて…許してはもらえないんじゃ…」
そんな沙織の肩にポンと手を置く吉川。
「大丈夫だ。俺もその中の1人だから…」
そう言った時の吉川の表情が、沙織には苦しそうに見えた。

暫くして若菜から電話が入る。
「準備出来たわ?捜査員20人が一斉に突入する。吉川君はどの部屋にいるの?」
「階段を上がってすぐ左の部屋です。」
「了解。5分後の20時40分に突入するから、十分に気を付けてね?なるべく部屋の奥にいてね?」
「はい。」
若菜にとっては風俗店への突入と言えばサーガ事件の時の爆発が頭に残る。相手に余裕を持たせぬよう、速攻で制圧するつもりだ。若菜を始めとする捜査員達は時計を見てその瞬間を待つ。

時間になった。吉川は部屋の奥に沙織を匿い拳銃を構える。突入し騒然となっているであろう下の物音は全く聞こえない事が緊張感を増長させる。すると階段を上がってくる足音が聞こえた。吉川は拳銃を握る手に力が入る。そしてドアの向こうから中へ向かって声が聞こえた。
「吉川さん!杉山です!入ります。」
その声に吉川は拳銃を降した。ドアが開き杉山の姿を確認すると沙織の肩を抱き再びソファに座らせた。

そして連れ去られた井沢友美、香川晴香、園田由紀子、比嘉佐知子がこの部屋に次々と保護されて集められた。
「よし、全員保護!」
吉川と杉山はホッと胸を撫で下ろした。そして他の刑事に任せて2人は下の階に移動した。



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