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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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奪還-15

その時、事務所のドアが勢い良く開き、威風堂々と姿を現した者がいた。そう、勿論、若菜であった。

「どうも、こんにちわ。」
短めのスカートとはいえ、グレーの大人しめのスーツを身に纏う若菜だが、全身から滲み出るオーラがその存在感を際立たせている。

「これはこれは警視総監様が直々に…」
八坂は正直驚いたが、警視総監だろうが何だろうが俺は恐れないぞという表情を浮かべる。

若菜は腕を組みながらそのまま八坂に向かって言う。
「ウチの者がクソみたいな真似をして悪かったわね。」
八坂なニヤリと笑う。
「偉そうな謝り方だな。」
「あなた達がいつもしている事と同じでしょう?言っとくけど土下座とか絶対にしないからね?」
「くくく、さすが上原若菜。噂通りだ。」
「どんな噂よ?美人でナイスバディ以外の噂には怒るわよ?」
「確かに美人でナイスバディだな。それは噂以上だ。」
「ありがとう。」
「おかげて勃ちそうだ。くくく…」
「むしろ勃たないと無礼だわ。」
ヤクザ相手に物怖じしない若菜に、八坂は少なからず心地良さすら感じた。

「で、警視総監様直々に何の用だ?」
八坂は清水の首から刃を離す。すると若菜はゆっくりと清水に歩み寄る。
「取り敢えず謝罪はしようと思ってね。ウチのクソ野郎が散々迷惑かけて悪かったわ?」
若菜は清水の前に立ちそう言った。日本刀片手の八坂に全く怯んではいない。むしろ怯んだのは八坂だ。伝説の田口事件の事は当然知っている。その伝説が決して偽りでない事を証明するオーラに八坂は圧倒された。しかしそれよりも、その隙をついてほんのり香る若菜の香水にクラッとする。

「…ち、近くで見ると更にいい女だな…」
少し赤面しながら思わずそう言ってしまった。
「でしょ?私、そんな刀よりも男の刀の方が好きなんだけどね。」
「フフッ、」
八坂はそう笑うと組員に刀を手渡す。
「ま、座れよ。」
「ありがとう。」
八坂は若菜をソファに座らせ、対面にドスンと腰を落とす。

スッと脚を組む若菜。思わずチラリを期待して若菜の大腿部付近を見てしまう八坂。その様子を腕を組みながら薄く笑みを浮かべて見ている若菜に気づくと、八坂は咳払いをしてソファに踏ん反り返る。
「見えた?」
若菜はそう言ってニヤリと笑う。
「見てねーし。」
「嘘。覗いてたじゃん。」
「覗いてねーし!」
「セクシーでしょ?この黒♪」
「く、黒なのか!?」
「フフッ、見えなかったようね。」
「はっ??チッ…」
かまをかけられた事に気づくと、八坂は一瞬そっぽを向いた。その恥ずかしさを誤魔化すかのように、八坂は一転前のめりになり若菜の顔をキッと見上げる。
「で、どう落とし前つけんだよ、警視総監様よぅ??」
その表情は仮にもヤクザの組長である事を感じさせるドスの効いた険しい表情に変わっていた。


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