子どもたちの戯れ-2
「お姉さまは知ってた?敏明が真奈美ちゃんとそんなことしてたって。」
「いいえ。初耳だと思うわ。」
「紗理奈おねえちゃん。真奈美、なんか悪いことした?」
「ううん。何でもないわ。それで?真奈美ちゃん。まだ続きがあるんでしょ?」
「うん。でね、じゃあ、バスルームでしようよって言ってたんだけど、
きっと、お外の方が気持ちがいいよって。
でも、お庭だと周りから見えちゃうし。それで、屋上って思いついて。
で、ローションも、オマ〇コに塗るだけじゃ物足りなくなってきたから、
潤一さんに頼んで……。」
紗理奈の冷たい視線を感じて潤一が渋々話し出した。
「ビニールプールを上げてあるんだ。
空気も入れてあるし、水を入れて本当のプール代わりに使ってもいいしね。」
「そう。ローションで一杯にしたプールでヌルヌルグジョグジョになりながら、
お互いに擦り合ったりしてね。
そのままバスマットの上、寝転がってくすぐりっこしたり、舐めっこしたり。
ローション使うと、あんまりキュンキュンしないで、すっと擦ってられるし、
何回も何回も、ズッキューン、ビシューッってなるんだよ。」
「雨の日も、結構楽しめたんだよね。」
「うん。流す必要もなかったしね。」
「でも、びしょ濡れで部屋に戻るときが大変だったけどね。」
「そ。だから、窓のところにタオルとか着替えとか用意しておいて。」
「そ。それで、屋上にも、小さくていいから屋根があったらいいねって。」
「その下に棚かなんかを置いて、少しずつ、ものを増やせばいいよねって。」
「美奈子。」
「お姉さま。怒った、の?」
「真奈美ちゃんも、よく聞きなさい。」
「はい。」
「どうして二人だけで楽しもうなんて思うの?
みんなで運んだ方がたくさん運べるし、
みんなでした方がたくさん楽しめるじゃない。」
「なんだ、お姉さまにもそういうのに興味あったんだ。」
「興味があったというよりは、話を聞いていて、急に興味がわいたっていう感じ。
バスルームでするよりも、屋上の方が大人数で楽しめるしね。」
「へえ。じゃあ、楽しみが一つ増えたってことか。」
「あら、潤一も、そういうのって興味あるの?」
「いや、具体的に何をするのか、はっきり見たわけじゃないから、
まずはいろいろ見てみたいってところかな。
それよりも、真奈美ちゃんがとし君におしっこをかけたっていう話の方が、
まずは興味があるけどね。
とし君。どうなのさ、そのあたりの話。」
「あ、いや、あれって、小4の体験学習だったんですよ。
真奈美と夜中にトイレで会って。」
「うん。夜中は宿の中のトイレは使っちゃいけないんだよって、
とし君が教えてくれたの。
真奈美、そんなこと、ちっとも知らなかったから、とし君に助けられたんだ。
でね、とし君と一緒にお外に出たの。」
「敏明。あなた、真奈美ちゃんにそんなこと、言ったの?」
「あ、いや、その、つまりさ……。」
「いいわよ、弁解しようとしなくっても。それよりそのあとのこと、詳しく教えて。」
「凄いな、とし君も真奈美ちゃんも。小4の時に体験したなんて。
まさに体験学習だったわけだね。」
「でもね、その時、とし君、とっても優しくて。
キャンプファイヤー場のところにある薪小屋がトイレの代わりだったんだ。
で、薪を置いてある台の上で、真奈美、おしっこしたの。
とし君、暗いからって、わざわざ付いてきてくれたんだ。
でね、真奈美がおしっこするところをちゃんと出てるかどうかわかるようにって、
ペンライトで照らしてくれてたんだよ。」
「へ〜え。敏明。あなた、真奈美ちゃんにそんなこと、してあげたんだ。」
紗理奈が敏明を睨むような顔で言った。
「あ、いや、だから、ほら、真っ暗、だったし。」
「真っ暗でも明るくても、おしっこがちゃんと出てるかどうかなんて、
ライトで明るくする必要なんてあったのかしら?」
「そうね。仮にライトで照らすなら、この場所めがけてするんだよ、が正しい。」
紗理奈と美奈子の言葉に、潤一がいかにもと言った顔で頷いた。
真奈美は姉弟の間に動いている感情には全く気付かずに思い出話を続けた。
「あ、でも、とし君、ホントに優しくって。
真奈美のおしっこがかかってもいいように、
とし君もパジャマ脱いで裸になってくれたんだ。」
紗理奈は開いた口が塞がらないと言った表情で敏明を睨みつけた。
「へえ。そうなんだ。真奈美ちゃん、恥ずかしかったでしょ?」
「うん。だけど、とし君が大丈夫だよってずっと優しくしてくれたし。
それに、二人とも裸だったから、恥ずかしくなかった。」「
「二人とも?真奈美ちゃんも裸だったの?」
「うん。暗いから、パジャマにおしっこがかかって濡れちゃったら困るだろって、
とし君が教えてくれて。
全部脱いじゃったほうがいいよって言ってくれたから。
あ、そうそう。ほら、おしっこした後に、拭く紙がないでしょ?
そしたらとし君が、濡れたままじゃ風邪をひくからって、
真奈美のあそこ、奇麗に舐めてくれたんだ。ね?とし君。」
「あ?ああ、そ、そうだった、かな。」
明らかに敏明は動揺が隠せなかった。
「え?とし君、忘れちゃったの?
ほら。だってその時に、真奈美の割れ目の奥の方から不思議な匂いがするって。
だから今度、ちゃんと調べてあげるよって。
それで、何日かしてからとし君の家で検査してもらったんじゃん。」
「なるほどね。それで、真奈美ちゃんの検査と治療が、
うちの地下室で行われたっていうわけね。
敏明。今の話って、お父様もお母様ももちろん知ってらっしゃる話よねえ?」
「あ、いや、全部っていうわけじゃないけど、
まあ、ほとんどって言うか、大体って言うか……。」