義母は蜜の香り-3
3. 義母への想い
立ち昇る線香の香りに、墓石に手を合わせる八重子の胸元から漏れる淫靡な匂いが絡む。健志の男根はさっきからむずむずと疼いていた。
(この淫靡な匂いは、化粧品だけの匂いじゃない、もしかしたら、お義母さんは欲情している?フェロモン?)
生理が終わると、エリもこんな匂いがした。その夜は、反応が激し
く、ヨガリにヨガって健志を悦ばせた。
「お母さん、一度お聞きしたいと思っていたのですが、今日はエリの墓の前にいるので、正直にお話しいただけますか?」
「何よ健志さん改まって?」
「エリが死んだ事故で、エリが運転していたことになっていますが、本当はおかあさんが運転していたんじゃないんですか?」
「そう、分かっていたのね?隠すつもりはなかったんだけれど、なんとなくそんな成り行きになって、わざえわざ訂正するまでもないと思ってしまったのよ。運転していたのは私です。ごめんなさい」
「おかあさんを責めるつもりはありません。ただ、エリが、あの程度の道で事故を起こすとは思えなかったので、確かめたかったんです。死んだ者は帰ってきません。でも僕はエリを愛しています。今も忘れられずに悩んでいます。エリ以外の女性を愛する気などに、とてもなれません。おかあさんにお世話になってありがたく思っています。とても助かっています。ただ、困ったことが起きてきました。おかあさんがエリに余りにもよく似ているので、最近はエリへの想いがおかあさんに重なってしまって、・・・この僕の気持ちが分かって頂けたらとても嬉しいんですけれど」