夫の目の前で 解放された欲望-5
「美奈子さんのアナル?いや、御馳走が多すぎて、正直困っていますよ。」
「いや、今すぐにとか、今日中にと言うことではありません。
次の機会にと言うことで。
わたしの一存では決められませんが、定期的にお会いしたいものです。
例えば、毎週末は無理にしても、隔週でこちらに来ていただくみたいな、
そんな約束をさせていただければと思うのですが。」
「いえいえ、いつも斎藤さんのお宅に伺うというのは申し訳ない。
狭い家ですが、次はどうぞわたしの家の方へ。」
「それはうれしいお申し出です。
環境が変わるということだけで、新たな刺激になりますから。」
夫たちの話に口の動きを止めていた香澄が口を開いた。
「じゃあ、わたしと真奈美の……アナルも、似ているの……。」
「あ、ああ、そうだね。香澄の言う通りかもしれない。
香澄のアナルと真奈美ちゃんのアナル。
確かに興味、あるねえ。ねえ、雅和さん。」
「じゃあ、試してみますか?早速。」
香澄が征爾から身体を離し、真正面から聞いた。
「まずは香澄のアナルからかい?いいの?ご主人の目の前だよ?」
征爾はあくまでも雅和に聞かせるために言った。
「どっちにしても見られているんですから、同じことです。
もともとわたしは、前と後ろを征爾さんととし君に犯されたままの状態で、
主人の前に現れるつもりだったんですから。」
「いきなりの二穴ファック、のつもりだったのかい?」
呆れたように、しかも、子どもたちにベッドにも聞こえるような声で征爾が言った。
「ええ。ねえ、あなた。あなたも見たかったんじゃない?わたしの二穴ファック。」
香澄も、あえて子どもたちに聞こえるような声で、雅和に向かって答えた。
香澄なりに、自分たち親の全てを子どもたちに曝け出そうという覚悟の表れだった。
(そうか。香澄、いよいよ本格的に始めるつもりだな。)
雅和もいよいよという気持ちを次の言葉に表した。
「香澄、お前、自分が何を言っているかわかってるのか?」
「ええ、もちろんよ。え?もしかして、あなた、二穴ファックって、わからないの?」
「そういうことを言っているんじゃないだろ?」
「いえ、大事なことよ。わからないなら教えてあげる。
前の穴と後ろの穴、そうよ、オマ〇コとアナルに、
同時に2本のペニスを入れてもらうの。
もちろん、男の人が二人以上、必要だわ。
しかも、どちらも普段以上に硬く勃起していないと、なかなか入らないの。
そのために、女は夢中になってフェラをしたり、自分のいやらしさを見せつけて、
男を挑発するの。そう、動きも、言葉も、全てが挑発なのよ。」
思い思いに動いていた子どもたちの動きが一瞬止まり、
固唾を飲んで香澄の言葉を聞いているのが香澄たちにも伝わってくる。
香澄はそれに勇気を得たようにして、さらに言葉を続けた。
「オマ〇コとアナル、身体の中で2本のペニスがぶつかり合うのがわかるのよ。
男の人には想像できないでしょ?同時に責められるのがどれほど快感か。」
「香澄、君は一体何を言ってるんだ。そんなことを聞いているんじゃない。
それに、そんな卑猥な、具体的なことなんて、口にすることじゃないだろ。
しかも征爾さんと敏明君は、真奈美にとっても大切な人だ。
その二人に、ボクの目の前で、前の穴と後ろの穴を、同時に犯されるなんて……。」
「普通じゃない、でしょ?そうよ、そんなことするなんて、普通じゃないのよ。」
自分自身で自分がしようとしている行為を、普通じゃないと言い切ることによって、
香澄の背徳感は最高潮に達した。
その証拠に、股間からは溢れんばかりに愛液が染み出し、目は中を泳ぎ始めていた。
「香澄。落ち着きなさい。子どもたちも見ているし、全て聞いているんだ。」
夫である雅和を睨みつけるようにして香澄が反論した。
「ねえ、子どもたちの前じゃダメなの?
子どもたちが見ているところでは、しちゃダメなの?」
「子どもが見ているとか見ていないとか、そういうことは関係ないんだ。
二穴ファックなんて、すること自体が普通じゃないし、
夫が見ている前でするなんて言うことは、言語道断だ。」
雅和は、自分が止めることそのものが、
香澄にとっては背徳心と裏切り行為であるという罪悪感が増すことを承知のうえで、
香澄の発言や行動を全否定にかかった。
「じゃあ、ダメなの?どうしてもいけないの?」
雅和は香澄の肩を揺さぶりながら、口調を荒げた。
「香澄。いい加減にしないか。ボクがいいというかダメと言うか、
そういった類いの問題じゃないだろう。
じゃあ例えば君は、ボクがダメだと言ったらやめるのかい?」
「あなたがダメと言ったら?……。」
香澄の顔に弱気に表情が一瞬表れた。
「ああ、そうだ。ボクがダメと言ったら、
君は今からやろうとしている二穴ファックをやめるのかい?
ボクが言うからダメだとか、言わないからいいということじゃないってことを、
ボクはさっきから言っているんだ。
よく考えろ。目を覚ませ。」
「ああ、雅和の意地悪。じゃあ、征爾さん一人とならいいの?
それともあなたが見ていなければいいの?そういうことなの?」
「香澄。君はわかっていて、わざとそんなことを言っているのかい?
それも同じことだろ?
見ているとか見ていないとかじゃない。
君がしようとしていること自体が、
していいことかいけないことか、それをよく考えてみろっていうことだ。」
そう言いながら、なぜか雅和は麗子の肩に手を置き、麗子の身体を遠ざけ、
麗子の唾液に濡れてピクンピクンと動いているペニスを香澄の目の前に突き出した。