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演歌の性奴隷
【SM 官能小説】

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その2 惨めな下積み-3

それは厚化粧でカバーできるとしても、声だけはどうしようもなかった。
それから坂を転げ落ちるように人気が落ちていくと、
気がつけばかつての自分はもういなかった。

死んでしまいたい、と思ったこともあったが、その勇気もない。
ただ、霧島の女となって、今は場末でもいい
好きな歌を歌える場所があるだけでも幸せと思うようになっていた。
そして、テクニックの豊富な霧島の女となってセックスの喜びも知った。
しかし、霧島は次第にSMのテクニックを使いその本性を現してきたのだ。

亜希子は最近では、少しずつだがその被虐の喜びを感じるようになってきていた。
しかし、それは霧島と2人だけの関係だけたと思っていた。
しかし霧島はそうではなかった。
彼のSM仲間達に、亜希子のその姿を見せつけることに興奮を覚えるからである。

クラブで行われている歌謡ショーでは、異様な展開になっていた。
歌手と自負している八嶋亜希子が、かつての持ち味の歌を歌っている途中で
パトロンの霧島から意外なこと言われたからである。

ステージの上で裸で歌えと言うことだった。
亜希子の華やかだった時代はとうにすぎ、今はあの時の美声も美貌も失っていた。
以前なら、そんな理不尽なことを断っていたのだが、今はそれができない。

彼の言いなりにならなければ、
不器用な亜希子は1人では生きていくことができないからである。


今、亜希子が男達に期待されているのは歌を歌うことではなく、
その豊満な肉体を何か知らない卑猥なことの期待だった。
客達は、亜希子の当時の色気のあるスキーボイスと、笑顔に魅了されていた。

しかし、いつからかそれらは色褪せ、歌っても長く息が続かず音感も少しずれていた。
これでは歌手として一流のステージには上がれないし、
次第にファンは離れていった。

客達は亜希子を歌手ではなく、
豊満な肉体をもつ落ちぶれた女として蔑んでいたのである。
ステージで豊満な肉体をシックなドレスに包まれたその裸を拝めると思えば、
誰もが興奮していた。

「亜希子、裸になって歌ってごらん」と霧島から言われた時、
屈辱に身体が震えたが心の中では自覚していなかったわけでもない。

「よう、亜希子ちゃん、早く見せてくれよ、その豊満な身体を!」
「裸で『愛のよせ波』の替え歌を歌ってよ! 」
「フェロモン歌手の亜希子お!」

男達の卑猥な声がますますエスカレートしていく。
亜希子は不安な顔でステージの上から霧島の顔をみると、
彼はニヤニヤしながら早くしろと催促していた。
もう亜希子は霧島の言った言葉に従うことしかなかった。



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