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演歌の性奴隷
【SM 官能小説】

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その2 惨めな下積み-2

頬を赤くして恥ずかしそうに歌う亜希子のその歌と姿に男たちは興奮していた。
「いよっ! いいぞ、亜希子、最高だぜ! バイブ責めいいねぇ」
と客がいうとどっと卑猥な笑いが広がる。

その歌が終わった時に、客の佐藤と言う男が言った。

「霧島さん、そんな卑猥な歌詞ならば、
亜希子さんにはもっと相応しい格好で歌ってもらいたいな」

「なるほど、わかりました、実は私もそう言われるのを待っていたのですよ」
霧島は佐藤の言葉にうなずくと、ステージの亜希子に言った。

「亜希子、全裸になって歌ってごらん」
「えっ? 」
「分かっているよな、亜希子、お客様はそれを期待しているんだよ」
「お願い、亜希子ちゃん!」
「待ってました! フェロモン歌手の亜希子さま!」
男達の卑猥な声がクラブの部屋の中でこだまする。
男たちはこれを待っていたのだった。彼らの目はギラギラとしている。

亜希子は落ちぶれてはいたが、
それでも今までにステーでこのような事は今までなかった。
しかし、昨日、パトロンの霧島に抱かれていた時に
明日のステージの不安を感じないわけにはいかなかった。

裸で抱かれながら霧島が言った。
「亜希子、明日のショーを楽しみにしているお客様が来るので頼んだぞ」
「は、はい、どんなことでしょうか?」
「まあ、明日になればわかるさ」

霧島は不気味な笑いをしたので亜希子はそれが気になっていた。
しかし霧島はそれ以上の事は言わなかった。
その夜、霧島に手を縛られた亜希子はバイブレーターで幾度も逝かされた。

今、霧島の言うその意味がようやくわかってきた亜希子だった。
元のマネージャーの男に騙されて、霧島の女になった亜希子だったが
それしか残された道はなかった。
歌が好きで選んだ道だったが、不器用な亜希子にはそれしかない。

人気が落ちていたころで、好きな男ができ結婚しようと思っていたこともあった。
しかし亜希子は歌の道を選んでその男と別れたのである。
その後悔はすでに遅かった。
そうしていれば、平凡だけれど一人の主婦としての幸せもあっただろう。

一度、華々しい栄光を経験してしまうとその魅力に取り憑かれ、
その人気が落ちてもなかなか諦めずにダラダラと堕落してしまうのも
この世界ではよくある話である。
自分でもかつての美声が出なくなり、
艶のあった肌もその輝きを失っていたことは気になっていた。



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