目覚め・・・美雪視点-2
「こ、来ないで!大声出すわよ・・・」
「おやおや、昨夜は互いに愛し合った仲なのに、随分連れないですねぇ?」
「な、何を!?あ、愛し合って何か無いわ」
私はそう否定しながらも、私の身体は、あの時確かに棒田を受け入れて居ました。もし、このまままた棒田に襲われたら、私は理性を保てるか不安でした。そんな私を嘲笑うかのように、棒田は尚も私に近付いて来ました。
「イヤ・・・お願い、来ないで」
私は逃げようと思っても、そんなに広い家ではありませんから、直ぐに壁に背中が付いてしまいました。棒田の両手が、私の顔の横に置かれると、棒田はそのまま私に顔を近づけキスをしました。
「ンンン・・・イヤァ」
私は嫌がって身体をくねらせた拍子に、身体に巻いていたバスタオルが無情にも床に落ちました。私は咄嗟に胸を右腕で隠しましたが、棒田に両腕を掴まれ、強引に両腕を壁に付けられました。
「イヤァ!」
「フフフ、直ぐに昨日の事を思い出させて差し上げますよ」
棒田はそう言うと、私の右胸に顔を埋め、顔全体で私の右乳首を刺激してきました。更に棒田の舌が、的確に私の性感帯である右乳首を責め続けました。
「アッ、アァァ・・・イヤ、イヤ、お願い・・・アァァンッンッンン」
私は髪を振り乱して嫌々をしましたが、次第に力が抜けて行きました。棒田は私の肩に腕を回して私を引き寄せると、私はよろめきながら棒田に支えられるような格好になってしまいました。
「フフフ・・・奥さん、今日は特別に、開かずの部屋を見せて差し上げましょう」
「ハァハァハァ・・・開かずの部屋!?」
「そうです・・・さあ、行きましょう」
私は全裸のまま棒田に背中を押され、よろめきながらも奥の部屋へと連れ込まれました。
「な、何なの!?この部屋は?」
私は室内に入ると、思わずその光景に呆然としました。奥の部屋は異様な様相をしていて、天井からは鎖がぶら下がり、床にはどこか木馬を思わせる様な器具が、ベッドの上には手錠や鞭、蝋燭、太い注射器、更には男性器のような物などが置いてありました。私は思わず顔を背けましたが、棒田はそんな私を見てニヤニヤしているようでした。
「気に入って頂けましたか?ここは元々親父の調教部屋でしてねぇ・・・親父は此処で、よく私の母を可愛がって居ましたよ」
そう語る棒田の表情は、何処か狂気を滲ませて居ました。
「ちょ、調教部屋って・・・こんな部屋に私を連れ込んでどういうつもり?」
私も何かの雑誌で、SMとかいう言葉は知って居ましたが、どういう行為をされるのかなどは、全く知りませんでした。棒田は口元を不気味にニヤリとさせると、その場で衣服を脱ぎ始めました。棒田は白いブリーフ一枚の姿になると、これから起こる出来事でも想像して居たのか、見る見る股間を膨らませ、私は思わず顔を背けました。棒田は、そんな私に近付くと、私の両腕を掴んで天井からぶら下がっている鎖で固定しました。