着せ替えカメラ-1
日曜日。
するかちゃんと遊ぶ約束をしたのに、買い物を頼まれてしまったペニ太。
近所のスーパーから走って帰ってくる途中のペニ太。
ペニ太「まったく。ママったら強引に買い物なんか頼むんだもの。
するかちゃんと遊ぶ約束してたのにさ。
ああ、もうこんな時間。するかちゃん、もう家に来てるだろうな。」
ペニ太「ただいま〜。ママ〜。買ってきたよ〜。」
ママの部屋からモーターのうなり音。
≪ブイ〜ンブイ〜ン≫
ペニママ「あ、ペニちゃん。ありがとう。ちゃんと買えた?」
ペニ太「うん。ママから言われたやつ。はい、これ。」
ペニママ「ありがとう。あら?これ、違うじゃない。」
ペニ太「え〜?だって、お店の人に聞いたら、普通はこれだっていうから。」
ペニママ「あら。だって、パパは短小包茎だからサイズはSじゃないとダメなのよ。」
ペニ太「え〜?Мじゃダメなの?大は小を兼ねるっていうじゃない。」
ペニママ「そうはいかないのよ。サイズが違うと中で外れたりして。
むしろ小さめの方がいいくらい。」
ペニ太「え〜?外れたらまたつければいいじゃない。」
ペニママ「そうはいかないの。今更弟か妹なんて欲しくないでしょ?」
ペニ太「え〜?じゃあまた買いに行くの〜?今度はママが行ってよ〜。」
ペニママ「今日は給料日だからパパにサービスしようと思ってたんだもの。
ママもすっかりその気になって、今はオナニーの真っ最中なのよ。
久しぶりだから、感度が鈍っているといけないでしょ?
今、ちょうどいいとこなんだもの。
こんなんで買い物に行ったら、ママ、スーパーのご主人に迫って、
今夜は帰ってこないかもしれないわよ。」
お願い。ペニちゃん。Sと換えて来てちょうだい。」
ペニ太「え〜?だって、するかちゃんと約束が。」
ペニママ「あら。するかちゃんならもう来ているわよ。」
ペニ太「なんだ。だったら先に言ってよ。」
二階へ駆け上がろうとするペニ太。
立ちふさがるペニママ。
ペニママ「ペニちゃん。言うこと聞かないと、晩御飯無しよ!」
ペニ太「え〜?児童虐待だ〜。マラえも〜ん。」
2階のペニ太の部屋から顔を出したマラえもん。
えもん「ペニ太君。おかえり。」
ペニ太「あ、マラえもん。するかちゃん、もう来ているの?」
えもん「うん。ずいぶん前に来たよ。」
ペニ太「するかちゃ〜ん。」
するか「あら、ペニ太さん。」
マラえもんの後ろから顔を出すするか。
ペニ太「あ、するかちゃん。ごめんね〜、待たせちゃって。」
するか「大丈夫よ。マラちゃんと面白い道具で遊んでるから。」
ペニ太「面白い道具?わ〜。な〜に?な〜に?」
するかとマラエもん。ペニ太の質問に答えずに、ペニ太の部屋に引っ込んでしまう。
≪カシャッ!!≫
えもん「わ〜。」
するか「きゃー。」
えもん「凄い、凄い。」
ペニ太「いったい何をしてるのさ、二人きりで……。」
階段を上がろうとするペニ太に気づいたペニ太のママ、
バイブを当てたまま、ペニ太に声をかける。
ペニママ「ペニ太。早く行かないと……。」
ペニ太「わかったよ。すぐ行くから、5分だけ待って。」
そう言って2階へと上がるペニ太。
自分の部屋のふすまを開けると……。
ペニ太「す、す、す、するかちゃん……。」
するか「なんだ、お前は。いきなり入ってくるやつがいるか。ペニ太!」
ペニ太「す、す、す、するかちゃん。そ、そ、その格好って……。」
するか「するかちゃん?呼び方が違うだろ。女王様とお呼び。」
ペニ太「マラえもん!いったい何を出したんだよ。」
えもん「何をイライラしてるんだい、ペニ太君。」
ペニ太「だって、するかちゃんの格好。それに態度。」
えもん「いいでしょ?これ。するかちゃんのリクエストなんだ。」
ペニ太「するかちゃんのリクエスト?」
するか「わたしは前から一度、女王様になってみたかったのさ。文句あるか?」
ペニ太「するかちゃんって、そんな趣味、あったの?」
するか「いっつも優しくておとなしくってっていうキャラばっかじゃ、飽きるんだよ。」
ペニ太「そ、それにしたって、性格まで変わっちゃってるし。。。」
するか「グダグダ言ってると、鞭で打ち付けてやろうか?」
するか、鞭を振るってペニ太を打ち付ける。
ペニ太「あう。痛〜い〜!!何するんだよ、するかちゃん。」
するか「ありがとうございます、女王様だろ?」
階下からママの怒鳴り声が聞こえる。
ペニママ「ペニ太〜。早くしないと、明日の朝ご飯も無しにするわよ〜。」
ペニ太「うぇ〜ん。わかったよ〜。今行くよ〜。
マラえもん。これって……。」
えもん「そう。【(^○^)着せ替えカメラ〜〜(^○^)】 」
ペニ太「着せ替えカメラ?」
えもん「そう。それも最新型のコスプレ専用なんだ。
ただ着替えるだけじゃなく、キャラも性格も、もちろん言葉も行動も、
人格そのものを替えちゃう素晴らしい道具なんだ。」
ペニ太「え〜?ぼく、こんなするかちゃん、いやだよ〜。」
ペニママ「ペニ太〜。いい加減にしないと来週一杯、ごはん抜きよ〜!!」
再び響く階段の下からのママの声。
ペニ太「は〜い。今行きま〜す。
マラえもん。ぼくが帰ってくるまでするかちゃん、元通りにしといてよ。」
そう言い残し、階段を駆け下りていくペニ太。
ペニ太「行ってきま〜す。」