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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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犯人像-8

「でも白バイで、例えばスピード違反とかで捕まえたりすると、悪態ついてくる人たくさんいるんじゃないの?」
「はい。だから正直怖いんです。でも話してるうちに段々フレンドリーになってくれて。だから話せば分かるんだなーって思うんです。」
「そうなんだ。由良ちゃん癒し系だからね。きっと興奮してる人を落ち着かせる力持ってるんだよ。可愛いからねー。ったく男は可愛い子に弱いんだからっ。」
由良は照れてながら申し訳なさげに肩を窄めた。
「でも十分に注意して勤務してね?悪い奴はホント、悪いから。」
「はい。ありがとうございます。」
若菜が自分の事を心配してくれた事が嬉しかった。
「でも山口は武道もなかなかだぞ?だいたい白バイを扱うぐらいだからな。華奢そうに見えてなかなか力は強いからな。」
「あ、そうね。白バイ操るの、力がない女子には無理だからね。」
「そ、それ程でもないです…。」
「でも頼もしいわね、千城には有能な女子警察官がいっぱいいて。これも石山さんの教育のおかげね。」
「まぁな!ハハハ。お前を育てて自信がついたよ。女性警察官をいかにして成長させるかを、な。」
「警視総監を育てた男だもんね!」
「まぁな。」
「そう考えて見ると、本部長が物凄く凄い人に見えて来ました!」
「ハハハ、おだてても給料上がらないぞ?」
そう言いながらも満更ではない様子の石山を若菜は笑っていた。

「ところでさぁ、白バイのプロから見て3億円事件の犯人が乗ってた白バイって、どう思う??」
「その割には随分幼稚な作りだなって。3億円もの大金を強奪するのなら、時間をかけてもう少しまともに作っても良さそうですが、資料の写真を見ると、まるで慌てて1日2日で作ったようなイメージがあります。ホントに白バイに詳しかったなかなって。強奪した時、被せていたシートを引きずってたとありますが、どうも焦り過ぎなんじゃないかって。なぜ焦るか…、絶対に計画を成功させなきゃいけない、自分の為って言うよりは、失敗したら誰かに叱責される…、そんか心理状態だったように思います。しっかりと計画を練って行動したらなもっと落ち着いた行動が出来るかと。だから私は強奪した人物は誰かの指示で犯行に及んだんじゃないかと考えます。」
「へー。いい推理するわね。」
若菜は感心した。極秘資料に記されていた事は知らないはずの由良が事件の真相を的確に分析した事に若菜は由良を気に入った。

「あ、いけない!パトロールの時間だ!すみません!行って来ます!」
由良は慌ただしく本部長室を出て行った。
「あの子、しっかり育ててね?」
石山にそう言うと、
「いい人材は勝手に育つもんだよ。」
と言って笑ったのであった?


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