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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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関与-10

会議室に拍手が響き渡る。若菜も短時間で良くここまで覚えたなと感心した。マギーは浮つかずに一例して席に戻る。
「マギー、凄いね、見直したよ!」
華英が興奮気味に言った。
「内心ビビってたけどね…。取り敢えず良かったー。」
一気に疲れが出た。しかし壇上でマイクを握る若菜にすぐ視線を戻す。

「マギーの説明にあったように、この事件は未解決事件として1988年12月10日に民事時効が成立しました。後日、自ら犯人だと名乗る男が本を出版しましたが、本当に犯人かどうかは分かりませんし、未だに犯人が特定されてません。今後も特定される事はないでしょう。この事件は初動捜査として車の乗り継ぎを想定していなかった事と、根拠のないモンタージュ写真が使用された事、その2つのミスが犯人特定に至らなかった大きな要因と言えます。そして事件当日は恒例の歳末特別警戒の初日だったことから、検問で犯人逮捕は時間の問題だと安心していた気の緩みもミスの一つ。そんな中で国分駅付近の検問で絶好の犯人の有力候補を取り逃してしまった。ジェラルミンケースを確認したのにも関わらずに、ね。当時捜査に当たっていた方々には申し訳ないけど、ずさんとしか言いようがないと思います。その点犯人は用意周到だった。3億円を強奪する為に数日前に大銀国分支店長宅へ爆弾予告をし、大銀行員に恐怖を植えつけていた。だから車から煙が出るのを見て爆弾が仕掛けられていると言う言葉を信用させる事に成功した。強奪現場付近で事件数日前から犯行に使われた偽白バイと同じナンバーのバイクが目撃されている事から、犯人は現場を入念にチェックしていた事が窺える。車の乗り継ぎも見事に警察の裏をかいた。私からすれば奪われたセドリックで逃げてると警察は知っているのに、そのセドリックでいつまでも逃げる訳がない。当然乗り継ぎは考える。でもそれを想定していなかったとか、全く信じられない。犯人が上手と言うより警察が怠慢だったと言えるわね。どちらにしろ犯人は警察の裏をついた。そしてセドリックを乗り捨てた場所も絶妙だった。普段から車が乗り捨てられ放置されている場所に置けば、住民はまたか、そう思うでしょう。ただ、いくらシートにかけられていたとは言え、そこをくまなく捜査しなかったのも捜査ミス。そして強奪された札束の番号は控えられていた為、使えば発見される。でも見つかったのは500円札一枚。しかも偽札。当時どころか今なお発見されてない。犯人は検問してるから大丈夫だ、札の番号控えているから大丈夫だ、そんな警察の慢心を見事についた事になる。何十年過ぎても未だ見つからない犯人よ?そんな緩い気持ちで捜査していて見つかる訳がなかったのよ。これは犯人の完全勝利ね。悔しいけど。」
若菜は自分なりの見解を口にした。しかし若菜の言いたい事はそれではなかった。核心はここから始まった。


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