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茂美
【学園物 官能小説】

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ひょんなことから-3

「駅・・・着いちゃったね・・・」
「ああ・・・」

「今日はお天気もいいし、まだ16時だから少しお散歩して帰ろうかな・・・」
「次の駅まで歩くか?」
「うんっ!」

「じゃあ土手沿いでも散歩しようか」
「うんっ、そうしよっ!」

他愛のない話をしながら駅から川沿いの道へと歩き出す。川久保さんは電車で30分ほどの住宅地に住んでいるようだが俺は小学生のころから学校から自転車で20分ほどのこの川沿いの住宅地に住んでいる。そこそこ大きな川で散歩道があったり、グランドがあったり。途中に3年間通った中学校もある。

俺もそうだが、たぶん川久保さんも・・・二人きりになれる、静かな場所を無意識の内に探している。が・・・土曜日とあって散歩したりジョギングしたりしている人が結構いる・・・

「なあ、川久保さん所は門限とかってうるさいの?」
「ん?うちはちゃんと事前に誰々とどこへ行くから何時頃帰るって言っとけば22時位まで大丈夫。その辺は結構自由かな」
「そっか・・・」
「どうしたの?」
「いや・・・そうしたら、一回家に帰って着替えてからまた会えるかなって・・・」
「ホントッ?ホントにっ?うんっ・・・そうしよっ、うれしいっ!」

満面の笑みで本当に嬉しそうだ・・・

「そういえば連絡先も交換しとかないとね」
「あっ、そうだよね・・・」
「とりあえず電話番号だけ、残りは後で会った時にしようか」
「うんっ」
「じゃあ、何時にどこにしようか?俺はチャリですぐに帰れるから川久保さんに任せるよ」
「そうだね、ご飯も一緒に食べるよね?」
「ああ、そうだね」
「そうしたら○○駅の改札横に17時半は?」
「分かった。俺は全然大丈夫だよ」
「わたしは結構ギリだから急いで支度するから」
「あんまり服とか頑張らなくていいからね。ラフな感じで・・・俺、けっこう服とか無頓着だからジーパンにポロシャツで行くから」
「じゃあ、スカートとパンツどっちがいい?」
「うーん、俺はどっちかというとスカートがいいかな」
「うん、分かったスカートでラフな姿にするっ」
「じゃあ、急いで駅に行こうか。自転車の後ろ、乗りなよ・・・」
「うんっ!」

荷台に横向きに座った川久保さん・・・俺の腰に手を回し、背中に寄り添ってきた。何だか夢のようだ・・・

「何だか夢みたい・・・イチロー君とこうやって自転車に乗ってるなんて・・・」
「俺もだよ・・・川久保さんとこうなるなんて・・・」
「うれしい・・・」

顔を俺の背中に押し付けて密着し続ける・・・

ずっとこうしていて欲しいなぁ・・・なんて思っているうちにあっという間に駅だ。

「じゃあ、後でな・・・」
「うん、急いで用意して向うから」

電車に乗る川久保さんを見送って、家へと帰る・・・


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