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茂美
【学園物 官能小説】

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初デート-1

軽くシャワーを浴びて、着替える。

「これからダチと○○行って遊んでくるから晩飯はいいや。じゃあ行ってくる」
「早く帰って来るのよ・・・」

親の言う事を軽く聞き流し、そそくさと家を後にして駅へと向かう。だいぶ早く待ち合わせ場所に着いてしまったがのんびりと改札横で待っているとほぼ時間通りに川久保さんが遠くに見えた。

薄手のブラウスにロングスカート、黒髪は束ねずにストレートに下ろしている。普段、制服姿かジャージやユニフォームといった部活での姿しか見たこと無かったので別人のようだ・・・

メチャクチャ可愛い、いい女の子だ。遠目でもはっきり分かるブラウス越しの大きな胸の膨らみが堪らない・・・思わずジッと見とれていると・・・

「どうしたの、イチロー君?」
「・・・いや・・・川久保さんの事、見とれてた・・・」
「えっ?わたしのこと?」
「う、うん・・・私服姿の川久保さん・・・メチャクチャ可愛いなぁ、って」
「何言ってるの・・・わたしなんて・・・でもイチロー君にそう言われるのはすごく嬉しい・・・他の人に言われても全然嬉しくないのに・・・」
「嬉しくないんだ」
「嬉しくないよっ、なんか下心がミエミエって感じで逆に気持ち悪いって思う・・・」

駅から街なかへ向かって歩き出す・・・

「ねえねえ、聞いて・・・お母さんにはね、学校に一年の時からずっとイチロー君の事が好きだって言ってたの。でね、今日の事、早速お母さんに話したらね・・・やっと気持ちが通じたんだから頑張りなって・・・すっごく喜んでくれたの。でね、おこづかいまでもらっちゃったからご飯、ご馳走するよっ」
「えっ、じゃあすでにお母さん公認になってるんだ」
「そうなのっ!」
「でも、ご飯は記念すべき一回目のデートだから俺がおごるよ」
「デート?そっか、デートだよねっ!デート、デート。嬉しいっ。イチロー君からデートって言ってくれて。ただ、ご飯一緒に食べるだけだよとか言われたらどうしようかと思ってたから・・・」

「普通にデートとか言っちゃったけど、良いんだよなデートで、これってデートだよな?」
「わたし男の人と付き合ったこと無いからよく分かんないけど・・・付き合う事になったんだからデートだよ。きっと!」
「そうだよな。俺と川久保さんはデート中です。これでいいじゃん!」
「うんっ。でも・・・じゃあ、わたしのこと川久保さんはもう止めて」
「うん。茂美・・・」

茂美は嬉しそうに頷くと、無邪気に俺に腕を組んできた・・・
おっぱいの感触がヤバい・・・ムニュッと柔らかな感触が半袖の腕に・・・

何とか勃起しないようにしながら食事の場所を物色する。正直、いきなりのデートで二人で食事を楽しむような場所の知識が全く無い・・・恐らく茂美もだろう・・・

「なんか・・・どこへ行ったら良いか分かんないよね」
「ああ、今日はファミレスにしておこうか?」
「うんっ。わたしイチロー君とだったらどこでも大丈夫だよ」
「じゃあ、あそこの何とかスクエアの9階にあるからそこにしよう」
「うんっ。わたしもあそこなら家族で行った事あるしあそこにしよう!」

何度か家族で来た事のあるファミレスだ。空席があり直ぐに座れた。お互いに食べたいものを注文してシェアしながら食べる。色々な話で盛り上がり、茂美は本当に楽しそうな笑顔だ。

1時間半ほどで食べ終わり、出ようかという事になったが、この後どうしようかで行き詰る。まだ7時過ぎでようやく暗くなり始めたところだ。

「この後・・・どうしようか?」
「イチロー君は友達とこの辺来ることある?」
「うん、あるよ。靴とか服買いにね」
「そういう時ってどっかで遊んだりするの?」
「ああ、ゲーセンかたまにカラオケかな」
「一緒だね。わたしもそういう感じ・・・」
「カラオケにする?」
「うん・・・でも・・・わたし歌苦手なんだ・・・」
「実は俺も・・・」
「じゃあ歌、聞くかテレビでも見ようか?歌いたくなったら恥を忍んで下手な歌を歌うって感じで」
「そうだねっ。カラオケBOXなら周りに人もいないし大きな声でしゃべっても大丈夫だもんねっ」

「じゃあ、いつも行ってる所行ってみようか?」
「うんっ」

ところがいつものカラオケBOXが満席で待っている人までいる状態だった。ここは持ち込み自由で価格も安いので若い衆には人気なのだ。他の所へ行くことにする。スマホで検索するとすぐ近くにもう一軒あるようだ。そこへ向かう事にする。

ビルの4階の店は少し大人びた雰囲気で価格もさっきの店の倍くらいだ・・・

「少し高いけど・・・ここにしようか?」
「うん。お金なら持ってるから大丈夫だよ。ご飯おごってもらったしね。ここは割り勘にしようよ」

「うん。そうしよう。じゃあ二人でお願いします」
「ハイ。分かりました。当店は1ドリンク制なので最初のお飲み物の注文だけお願いします」
「わたしコーラ。イチロー君は?」
「俺はメロンソーダで」
「ハイ、コーラとメロンソーダですね。お会計はお帰りの際にお願いします。お部屋はソファー席カップルルームでよろしいですか?」
「えーと、何種類か部屋がるんですか?」
「ハイ。ですがあいにくただいまのお時間はこちらのタイプのお部屋しか空きが無いのですが・・・」
「あっ、それじゃあこの部屋で大丈夫です」
「かしこまりました。こちらがお部屋のカギになります。どうぞ」
「あっ、鍵なんてあるんですね・・・知らなかった」
「ええ、当店は完全個室タイプなので。防犯上の理由もあります」

渡された鍵を持って部屋へと向かうが、普段行きなれているタイプのカラオケ屋とはだいぶ雰囲気が違う。大部屋もあるがどの部屋も中が全く見えないのだ・・・扉に小窓はあるにはあるが高い位置にあって到底中が見えるような感じではない。


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