C星人-2
「もう……せっかちね」
いきなり背後に座り込んで胸を揉んで来る、それも鷲掴みにして結構な力で握って来るので少し痛い、有閑マダムならそんな少し乱暴な振る舞いにも『ワイルドね』とか言って体に火が付いたりもするのだろうが、ノラたち娼婦にとってはあまり有り難くはない、この先1時間こんな調子かと思うとちょっとげんなりする。
「ちょっと……痛いんだけど……」
乳首への愛撫も乱暴だ、結構な力でつまんでひねるものだから、感じると言うよりも痛いだけ、少しきつい言い方になってしまう……女将に言わせればそう言う態度はよろしくないのだろうが、正直なところC星人にはあまり来てもらわなくてもいいと思ってしまう。
それにC星人は娼婦が不機嫌になってもあまり頓着しない、おそらく母星ではワイルドなセックスがデフォルトなのだろう、自分の肉体にうぬぼれに近い自信を持っている彼らは女に嫌われるなどとは露ほども思っていないのだ、ノラにはそんなところも癇に障るのだが……。
胸をひとしきり堪能するといきなり女性器に手を伸ばして来る、他にも性感帯があるなどと言うことは考えも及ばないらしい、それともC星ではそうなのかもしれないが。
「くっ……」
いきなり指を深く挿れて来る、乱暴な愛撫でも少しは濡れていて、指を挿れられるくらいなら問題ないが、挿れた指で膣内を掻き回されるのはまだ少し辛い、だがもっとソフトな愛撫をC星人に臨んでも無駄なのはわかっている……ノラは昨日のB星人、%#&$の愛撫を思い出しながら感じようと努めた、充分に濡れていない状態で重ねたビール缶をねじ込まれてはたまらないからだ。
上手いことにノラはそれなりに濡れて来た。
「あ……愛液を指にまぶしてよ」
愛撫がクリトリスに移って来ると、ノラはそう要求した、少々乱暴な愛撫のされ方をしても指先が愛液でぬめっていればそれなりに感じるから……。
「ああ……」
相変わらず単調で乱暴な愛撫だが、ノラの膣はだいぶ潤って来た、だが……。
「ああっ、もうなの? もうちょっと……ひぎぃぃぃぃぃ!」
膣がそこそこ潤えばC星人はもう我慢が出来ないらしい、重ねたビール缶が膣をこじ開けて来た、膣口が張り裂けそうに痛むが、何とか裂傷は避けられたらしい。
「ぎぃぃぃぃぃ……」
肉を押し広げるようにして奥へと侵入して来た、正直なところ痛くて苦しいだけ、しかし地球人の女体には自衛反応が備わっている、感じているわけではなくとも異物が体内へ入ってくれば膣内を濡らして滑りを良くすることで傷がつくのを予防する。
「ううう……締まる……」
C星人が唸る……それはそうだ、そもそもサイズ的にミスマッチなのだ、地球人の普通サイズの大人が年端も行かない幼女にねじ込んでいるようなものだ。
(早く逝って!)
ノラは心の中で叫んだ、本当は声に出したいところだが、気に入らない相手でも客は客、それにそんなことを言ってC星人の興奮を冷ましたら余計に長くかかってしまうかもしれない。
C星人は概して早漏……母星の女が相手ならそうでもないのかも知れないが、地球人の女性器は彼らにとって強烈に締め付けて来る名器なのだ。
「うおおおおおおおお……」
C星人が大きな声で吠え、ノラは膣奥に射精されたのを感じた……。
(もう……早く抜いてよ、苦しいんだから……)
射精を終えたC星人だが、なかなか萎まずに抜いてくれない。
ピストンされているわけではないのでセックス中とは違うが、それでもギリギリサイズを挿れられっぱなしなのは辛い。
「なあ、このまま抜かず二発行っていいか?」
そんなことを聞いて来る。
「嫌とは言わないけど、追加料金がかかるわよ」
「まだ時間はたっぷり残ってるし、抜いてないんだから一発だろ?」
「残念でした、射精一回が一発よ」
「ちぇっ、がめついんだな」
「こっちは商売なんですからね」
C星人はしぶしぶ腰を引いてくれた。
ここまでまだ20分もかかっていない、この娼館での一単位は一時間だからまだ40分も残っている……流石にその間不機嫌なC星人と付き合っているのはノラも不本意だ。
「しょうがないなぁ……手コキで良ければサービスしてあげるけど」
「そうかい? 頼むよ」
手コキしてやっているとムクムクと大きくなり、両手を重ねてもだいぶ余るし、指は半分くらいまでしか廻せない……さっきまで、こんなモノが自分に入ってたんだなと思う。
経験が浅い女、セックスにそれほど興味がない女ならゾッとしてしまうところだろうが、ノラは経験豊富でセックス好き、ちょっとジンジンしてしまう。
両手で余った亀頭を舌でチロチロと舐めてやると勢い良く射精し、もう少しで顔で受けてしまうところだった……。
「サービス、ありがとう、今度来た時は指名するよ」
C星人は満足した様子で帰って行った。
正直なところあんまり指名して欲しいとは思わないが、まあ、娼婦としては客を満足させられたのだから悪い気はしない……。
シャワーを浴びて部屋を出ると、階段も降りないうちに女将に呼び止められた。
「ノラ、次のお客さんいいかい?」
「いいけど……何星人?」
「A星人さんだよ、サードって言ってもらえばわかるって」
「……そう、わかった……」
全くコロニーでの「お仕事」は楽じゃない……。