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スペースコロニーN-335第一娼館
【SF 官能小説】

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D星人-1

「ノラ、お客様がお待ちだよ」
「今度は何星人?」
「珍しいんだよ、D星人」
「へぇ、初めてだな」
「最近コロニーに来るようになったばかりだからね、あたしもお相手したことないんだよ」
「どんな感じ?」
「見た目は地球人とあんまり違わないね、肌が青いくらいで……ちょっと背が高くて、細身でインテリ風だよ、実際、地球人より少し知能は高いらしいよ」
「めちゃくちゃ大きいとかそう言うことはないの?」
「あたしも寄り合いで聞いたくらいしか知らないんだけどね、ちょっとだけ大きめの地球人って感じらしいよ」
「ふぅん……じゃぁ、いいよ、階下にいるの?」
「良かったらお迎えしておくれ」

「ノラと申します……」
「これは美しい……私は幸運だな、私の星の言語は地球人には発音し難いらしいんだ、学校でも『ブルー』は呼ばれてる、そう呼んでくれて構わないよ」
 ブルーと名乗ったD星人はサングラスを外しながら言った。
「学校?」
「ああ、でも学生じゃないよ、高校で数学と物理を教えるために来たんだ、まだ準備室段階だけどね」
 このコロニーも入植が始まって16年になる、このコロニーで生まれた子供が高校生になるので最近高校が何校か建設されている、当然教師が必要になり、地球人教師が不足しているのだろう。
 ブルーとは何のひねりもないニックネームだが、わかりやすくて良い。
 ブルーは身長180センチくらいだろうか、かなり細身で体重は50キロ代だろう、B星人ほどではないが、地球人なら極度にスリムな体型、顔も地球人タイプで、耳が尖っているのが目に付く程度、それも細面の顔立ちには似合っている、なるほどインテリ風だ。
 教師が娼館に来たりして大丈夫なのかと思わないでもないが、独身なら問題ないのだろう、そんなことくらいでいちいち目くじら立てていてはコロニーではストレスだらけで生きていけない、まあ、ブルーの方でもサングラスで一応顔は隠していたし……もっとも、D星人はまだ珍しいからサングラス程度の変装はあまり意味はないと思うが。

 部屋に入り、ブルーの服を脱がそうとすると……。
「体温、低いのね」
「そうなんだ、D星人は大体25℃くらいしかないんだ、地球人より11℃くらい低いね」
 このコロニーがある惑星は地軸がほぼ垂直なので四季の変化はない、ドームの外側は最高60℃、最低マイナス20℃と気温の変化が激しいが、ドームの中は昼夜を問わず15℃くらいに保たれている、ブルーは白いポロシャツのようなもの一枚しか着ていなかったので薄着だなとは思ったが、なるほど、彼らに取っての気温15℃は地球人にとっての26℃、常夏の気候なのだろう。
「君の体温は熱く感じるよ……地球人の女性は初めてだけど、悪くないね」
 ブルーはそう言って笑った。
 ベッドに入って抱き合うと、接触面積が広い分体温の差はもっと顕著に感じられる。
「冷たくて嫌かい?」
「ううん、なんか気持ちいいわ」
「僕の方も気持ちいい、情熱的な感じがするよ」
 11℃の体温差はお互いに絶妙な差のようだ。

 ディープキスをしても冷たい感触は心地良い、乳首を触られると敏感な場所だけにびくっとするほど冷たく感じるが、地球人の男に氷で愛撫されたこともある、あれもかなり感じたが25℃は冷たすぎずに却って気持ちが良い。
 愛撫が女性器に至ると、クリトリスが敏感に反応する、ブルーの方も熱いクリトリスは新鮮らしい。
 そして、いよいよ挿入……。
「あああっ……冷たいから入って来るのがすごく良くわかる、どこまで入ってどこに当たってるのか手に取るようよ」
「僕も良いよ、熱い肉に包まれて……ペニスが燃えるようだよ、これは……持たない……」
 そう呻いてブルーが射精した……。
(なに? これ?)
 体温よりは高いが、冷たい水を注ぎ込まれたよう……それに……量が半端ではない。
「まだ出てる……」
「D星人としては普通だと思うけど」
「そうなの? でも地球人の3倍くらいある感じ……冷たいから余計にわかるからかもしれないけど……」
「地球人のはどれくらい?」
「10tって言われてるわ」
「だったら本当に3倍だな」
「溢れてきちゃった」
「本当だ……なんかそれもエロティックだね……多いと不快?」
「別にそんなこともないけど……シーツ替えなきゃいけなくなっただけ」
「手間かけるね」
「いいのよ、洗うのはリネン業者さんだしね」
「良かった……ところで、もう一回いい?」
「う〜ん、時間内でも追加料金になっちゃうんだけど……射精一回につき基本料金の半額」
「それは別にいいよ、このままじゃちょっと生殺しな感じでさ……」
「あたしの方は良いわよ、ブルーが満足するまで」
 
 確かにそう言ったし、その時は本心から満足して欲しいと思ったのだが……。


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